2015 Fiscal Year Annual Research Report
南琉球・多良間水納島方言の動詞と形容詞の記述的研究
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15H06807
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Research Institution | Okinawa International University |
Principal Investigator |
小嶋 賀代子 (下地賀代子) 沖縄国際大学, 総合文化学部, 准教授 (40586517)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 言語学 / 琉球語 / 記述文法 |
Outline of Annual Research Achievements |
水納島方言は琉球語の中でも極めて危機的な状況にある言語であるが、その調査・研究はごくわずかであった。本研究は水納島方言の動詞と形容詞の包括的な文法記述とテキストの作成を行うものである。 本年度(H27)は、計6回の臨地調査(宮古島高野、多良間島)を実施し、形容詞の活用に関する項目を中心に言語調査を行った。調査には宮古島高野で1名、多良間島で1名の話者の方の協力を得ることができた。 また年度末には研究成果の中間報告として研究会発表を行った(2016.3.18 於琉球大学)。出席者の方々より有益なコメントを数多くいただき、今後の課題も明らかにすることができた。同発表の内容は補足調査および追加発表を行ったうえで次年度(H28)の早い段階で論文化する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
まず、だいたい計画通りに調査を実施することができていることが挙げられる。調査結果の分析、まとめがやや遅れ気味のため急ぐ必要があるが、本研究の主要な課題である動詞・形容詞の基本的な活用体系の大枠も捉えられている。よって、本研究課題の進捗状況はおおむね順調であると評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度(H28)は成果報告書の刊行を目指す。そのための方策として、言語調査は夏までに集中して行い、年度後半は研究成果の学会発表および学会誌への論文投稿を積極的に行っていく。
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Research Products
(4 results)