2015 Fiscal Year Annual Research Report
イネ発生メカニズムの解明に向けた細胞タイプ別RNA単離法の確立
Project/Area Number |
15H06835
|
Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
津田 勝利 国立遺伝学研究所, 実験圃場, 助教 (30756408)
|
Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2016-03-31
|
Keywords | 育種学 / 発生・分化 / 遺伝学 |
Outline of Annual Research Achievements |
<35S:FRおよび35S:FGRの作成と評価>リボソーム構成因子の一つであるRPL18遺伝子がイネゲノム中に3つ存在することを確認した。これら3遺伝子についてデータベースサーチを行い、ユビキタスに高発現しているイネRPL18遺伝子(Os05g0155100, 以下RPL18)を同定した。35S:FLAG-RPL18(35S:FR)に加えて、組織特異的プロモーター制御下でRPL18を発現させた際にGFPなどの蛍光タンパク質により発現場所を可視化できるかも検討するため、35S:FLAG-GFP-RPL18(35S:FGR)融合タンパク質発現ベクターを作成し、イネへ形質転換により導入した。作成した形質転換イネの生育状態・稔性を調査した結果、35S:FRは野生型イネと同等の生育・稔性を示したのに対し、35S:FGRは矮性・低稔性を示したことから、RPL18へのGFPの融合が、内在性のリボソームの働きに悪影響を及ぼしていることが考えられた。したがって、TRAPの条件検討には35S:FRを用いる。 <生殖細胞および維管束特異的TRAPコンストラクトの作成> MEL1およびOshox1は、生殖細胞および維管束で特異的に発現することが確認されている。まず、これらの遺伝子全体および上流・下流約3kbを含むゲノム断片をクローニングした。さらに、上記35S:FRコンストラクトから、FLAG-RPL18-Nos terminator領域をクローニングし、MEL1およびOshox1のゲノム領域の開始コドンの位置に挿入したコンストラクトを作成した。現在これらTRAPコンストラクトを形質転換によりイネに導入中である。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|