2015 Fiscal Year Annual Research Report
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15H06914
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
片岡 有 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (70463271)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2017-03-31
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Keywords | 冠動脈硬化進展 / matured型PCSK9 / 血管内超音波 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、PCSK9と冠動脈硬化、ならびに心血管イベント発生との関係を明らかにすることである。 この目的達成のために、 1. 冠動脈疾患を有する症例212例においてPCSK9測定を行い、冠動脈硬化を血管内超音波装置を用いて評価した。PCSK9のサブタイプであるmatured型濃度の上昇は、重度の冠動脈硬化形成に寄与することが確認された (2016年 日本循環器学会シンポジウム) 2. さらに、冠動脈粥腫の不安定性とPCSK9の関係についても検証するため、PCSK9測定、ならびに光干渉断層計を用いて冠動脈粥腫を評価している。現在、67例の症例を登録した。今後も継続予定である。 3. 心血管イベントとPCSK9の解析については、吹田研究の参加症例 1900例について、保存検体を用いてPCSK9の測定を完了した。今後、統計解析を行う予定である。尚、研究計画書で使用を予定していた新しい冠動脈イメージング装置: 近赤外線分光法は、日本国内での使用許可が下りていず、本研究計画では、血管内超音波装置ならびに光干渉断層計を使用している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
冠動脈イメージングデータの収集ならびにPCSK9測定を継続して行っている。 吹田研究登録症例全例のPCSK9測定を完了している。
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Strategy for Future Research Activity |
1. 光干渉断層計で観察される粥腫不安定性とPCSK9の関係の解析 2. PCSK9と心血管イベント発生の関係の解明
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Research Products
(2 results)