2017 Fiscal Year Annual Research Report
インド中世哲学史におけるマンダナミシュラの言語論と聖典解釈学の交差
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15J03214
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
斉藤 茜 九州大学, 人文科学研究院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Keywords | マンダナミシュラ / 聖典解釈学 / シヴァ教 |
Outline of Annual Research Achievements |
報告者は、本研究の中心課題であるマンダナミシュラ著作『命令の分析』の講読研究会を行った。研究会は、九州大学片岡啓准教授の指導の下に定期的に行った。テキストの邦訳は、大体全体の三分の二に至ったところであり、当初予定していた全訳にはまだ及んでいないが、今後も氏と研究会を開催しながら、全訳を目指す予定である。今年度、九州大学以外で行った研究活動は、以下の通りである。 5月29日~6月2日、ウィーン科学アカデミーにて、『シュローカヴァールッティカ』文意論の章及びその注釈の集中講読研究会に参加した。7月15日~17日、京都大学にてワークショップに参加し、シヴァ教の言語理論についてテキスト講読と発表を行った。7月17日~9月1日、インドのフランス極東学院ポンディシェリ支部において、『ブラフマンの立証』と『三宝の考察』の講読研究会を行った。当地の研究者の指導を受けながら、マンダナの特に聖典解釈学を背景とした哲学を精察し、また正統シヴァ派シュリーカンタの言語理論を明らかにすることを試みた。12月18~20日、ウィーン科学アカデミーにおいてSAPHALA Workshop に参加し、古代から近代までの文法学派の言語理論を代表するスポータ理論について発表した。2月3日~18日、ポンディシェリより研究者を招聘し、九州大学において、マンダナの哲学に大きな影響を与えた5世紀の文法学者バルトリハリの著作『文章単語論』の研究会を行った。その後、筑波大学を訪問し、『文章単語論』『ブラフマンの立証』の研究会を行った。3月5~6日、東京外国語大学 ILCAA 小倉智史博士とともに、 京都大学ユーラシア文化研究センター羽田記念館にて、International Workshop on pre-Modern Kashmir 2018を企画・開催した。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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