2015 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠中の運動によるストレス緩和効果の検証:ランダム化比較対照試験
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15J03588
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
日下 桃子 東京大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Keywords | 妊娠 / 運動 / ストレス / ヨガ |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究の概要】東京都内1病院にて健常な経過にある妊婦を対象に、妊娠中のマタニティヨガのストレス緩和効果を検証するランダム化比較対照試験を実施している。2016年3月まで産婦人科外来にて妊娠18~23週の妊婦に対し、研究への参加を依頼した。研究内容について同意が得られ、医師より運動の許可の得られた者を参加者として登録した。2016年3月までに通常の妊婦健診に加え研究者の提供するヨガプログラムに参加する「ヨガ群」56名と通常の妊婦健診のみを受診する「対照群」58名にランダムに割り付けを行った。ヨガプログラムは、自宅での練習に活用できるDVDと調査病院内で研究者が開催する月3~5回のヨガクラスで構成され、1回60分間の妊婦の生理的な特徴に合わせたプログラムである。 【データ収集状況】参加者の妊娠経過に合わせて、妊娠20週前後のペースライン調査、妊娠28週・妊娠36週のアウトカム評価のための質問紙(属性、心理尺度)と唾液採取の調査を行っており、2016年7月までデータ収集を行う予定である。採取した唾液については、唾液中のストレスバイオマーカーである唾液中コルチゾールをEnzyme Immunoassay kitを用いて随時分析を行い、データ解析の準備を進めている。データ収集終了後の2016年8月以降にデータ解析を行い、研究成果を報告していく予定である。 【解析計画】ヨガ群・対照群間での妊娠中の生理的・心理的ストレスを唾液中コルチゾールと心理尺度の得点を用いて比較し検証する予定である。また、ヨガの実施状況、ヨガプログラムへの参加者による評価についても合わせて検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定よりも参加者の募集に時間を要し、2016年3月まで募集を続けた。そのため、現時点ではデータの解析に至っていないが、目標参加者数の50名を超えるヨガ群56名、対照群58名から研究参加の承諾を得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
2016年7月まで、研究参加者の質問紙と唾液採取の調査及びヨガプログラムの提供を行い、その後データ解析へ移行する予定である。
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Research Products
(4 results)