2015 Fiscal Year Annual Research Report
Runx2遺伝子の時間的・空間的発現制御および癌化時の発現制御機構の解明
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15J06615
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
松裏 恵子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Keywords | Runx2 / エンハンサー / 骨芽細胞分化 / 軟骨細胞分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
Runx2のエンハンサーの同定: 骨芽細胞と軟骨細胞分化のマスター遺伝子Runx2および乳がん細胞でのRunx2発現は、エンハンサーによる発現調節によって、これらの細胞分化が調節されている可能性があると考えられた。申請者はChromHMMを用いてin silicoクロマチン免疫沈降シーケンス(ChIP-Seq)既存データから骨芽細胞のクロマチン状態の偏りを検出し、平均よりも高いDNaseI高感受性、ヒストン修飾、種間の保存性を示す領域および存在する既知転写因子結合部位の測定からエンハンサーのスクリーニングを行った。現在、14個のゲノム編集技術(CRISPR/Cas9)を受精卵に導入しF1マウスに移植しており、今後、骨の増殖や分化などの表現系する予定である。 骨芽細胞のChIP-seq既存データに加えて、破骨細胞株および組織サンプルから直接採取した細胞および乳がん細胞株からのDNAを回収と濃縮を行いゲノムシークエンスに移行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の1年目の目標は8割は達成しており、来年度にも順序に続く研究成果となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在に至るまでに、順次ノックアウトマウスを作製しているが、高頻度でノックアウトマウスを得ており、今後、その解析を行っていく計画となっている。ノックアウトマウスで顕著な変異が見られたエンハンサーは、組織特異的な発現を検索するためGFPレポーターマウスを作製し、またレポーターアッセイで活性に必要な領域を特定する。
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Research Products
(1 results)