2015 Fiscal Year Annual Research Report
iPS細胞由来CTL療法における自殺遺伝子iCaspase9による安全性確保
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15J40133
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
安藤 美樹 東京大学, 医科学研究所, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Keywords | iPS細胞由来CTL / 若返りT細胞 / EBウイルス / 自殺遺伝子 |
Outline of Annual Research Achievements |
2013年に我々の研究室ではHIV1感染患者のウイルス特異的CTLよりiPS細胞を樹立し (T-iPS細胞と呼ぶ)、そのT-iPS細胞より再びHIV1特異的キラーT細胞を誘導することに成功した。誘導されたCTLはもとの抗原特異性を保ちつつ、より高い増殖能とテロメア長の伸展を認め機能的な若返りを認めた。このiPS細胞由来若返りキラーT細胞をがんの治療に臨床応用するため、副作用発現時に細胞死を誘導できる自殺遺伝子iCaspase9(iC9)による安全システムを導入した。 このiC9が組み込まれたiPS細胞由来キラーT細胞のin vivoでの実際の抗腫瘍効果を確かめた。ルシフェラーゼで標識したEBウイルス感染リンパ腫細胞を、免疫不全マウスに腹腔内注射し腫瘍樹立後、腫瘍サイズを生体内蛍光イメジングで定期的に評価した。iC9-iPS細胞由来EBウイルス特異的キラーT細胞で治療したマウスグループでは効果的に腫瘍を縮小させた。また、この若返りキラーT細胞を投与したマウスは、末梢血由来のオリジナルT細胞を投与したマウスに比較し、生存期間の延長も認めた。 更にiC9安全システムについてもin vivoで有効に働くことを確認した。Day0にルシフェラーゼで標識したiC9-iPS由来EBウイルス特異的キラーT細胞を腹腔内注射後、蛍光イメジングで追跡した。投与されたT細胞は腫瘍を認識し増殖を続けるが、ダイマライザーを投与したマウスでは3日後にシグナルがほぼ消失した。iC9安全システムは効率よくiPS細胞由来T細胞にアポトーシスを誘導でき、あらゆる過程で起こりうる副作用をコントロール可能であると示すことができた。これらの結果を2015年8月に“Stem Cell Reports”に発表し、臨床応用に向けて大きく前進した。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] A Safeguard System for Induced Pluripotent Stem-Cell Derived Rejuvenated T-cell Therapy2015
Author(s)
Miki Ando, Toshinobu Nishimura, Satoshi Yamazaki, Tomoyuki Yamaguchi, Ai Kawana-Tachikawa, Tomonari Hayama, Yusuke Nakauchi, Jun Ando, Yasunori Ota, Satoshi Takahashi, Ken Nishimura, Manami Ohtaka, Mahito Nakanishi, John J Miles, Scott R Burrows, Malcolm K Brenner, and Hiromitsu Nakauchi*
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Journal Title
Stem Cell Reports
Volume: 5
Pages: 597,608
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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