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2016 Fiscal Year Research-status Report

調査不能バイアスの調整に有用な変数に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15K00043
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

伏木 忠義  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (50370094)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords調査不能バイアス
Outline of Annual Research Achievements

本年度は調査員が調査の過程で記録した訪問記録の情報を調査不能バイアスの調整に利用できる可能性について研究を行った.

対象者に接触する過程あるいは調査の最中に収集される等の調査に付随して得られるデータをパラデータとよぶ(Couper, 1998).訪問記録の情報もパラデータのひとつと考えられる.パラデータの利用が調査回収率の向上や調査不能バイアスの調整に効果があることが近年期待されている.統計数理研究所が2013年に行った第13次「日本人の国民性調査」のデータでは,調査対象者への訪問日時等の情報を記録しておりそれらの情報がバイアス調整に効果があるかどうかを検証した.職業や生活満足度に関する質問では,訪問回数1回で得られたデータを用いてバイアス調整を行って得られた母集団での職業割合や生活満足度の割合の推定値と訪問回数2回までで得られたデータ,訪問回数4回までで得られたデータ,得られたすべてのデータを用いてバイアス調整を行い得られた推定値に大きな違いが見られた.訪問期間(調査開始日から調査期間の間のある日までの期間)をもとにして同様の解析を行ったが,訪問期間では訪問回数ほど大きな推定値の変動は観察されなかった.

バイアス調整を行った後でも,訪問回数が推定値に影響を与えており,訪問記録の情報が質問項目によってはバイアス調整を行う際に何らかの情報をもたらす可能性が示唆された.この結果は日本行動計量学会第44回大会で発表した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本年度は訪問記録に関して詳細な検討を行ったが,調査不能バイアスの調整に用いる補助変数に関する変数選択に関していくつかシミュレーション研究を行ったものの有効な結果が得られていないため.

Strategy for Future Research Activity

実データを用いて目的とする変数ごとに補助変数の選択を行う方法の有効性を検証したいと考えている.

Causes of Carryover

多忙のため研究打ち合わせ等を予定ほど行うことができなかったため.

Expenditure Plan for Carryover Budget

少額であり特に支障はないと考える.

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] バイアス調整における訪問記録の活用可能性2016

    • Author(s)
      伏木忠義
    • Organizer
      日本行動計量学会
    • Place of Presentation
      札幌学院大学(北海道・江別市)
    • Year and Date
      2016-09-02 – 2016-09-02

URL: 

Published: 2018-01-16  

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