2015 Fiscal Year Research-status Report
IPv6時代におけるネットワーク状態評価手法に関する研究
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15K00118
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
北口 善明 金沢大学, 総合メディア基盤センター, 助教 (30537642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 知洋 東京大学, 総合文化研究科, 助教 (60588242)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ネットワーク計測 / IPv6 / デュアルスタック / ネットワーク接続性 / 可視化 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、提案手法の有用性を確認するために、実ネットワーク環境を計測・評価するために必要なプロトタイプ実装を進めた。合わせて、提案するコンセプトを学会にて発表し、多くの研究者からの意見を収集することに努めた。 プロトタイプ実装に関しては、まず、ネットワーク接続性を評価するための階層を定義し、各階層における計測手法を検討した。この議論をまとめ、Mac OSX、WindowsおよびLinuxにて動作するアプリケーションを開発した。合わせて、各端末PCにて計測した結果を情報収集用のサーバに対して定期的に送信する仕組みとし、収集データの可視化手法に関しても議論を進めた。 学会への発表としては、5月に日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第163委員会(ITRC)の研究会で、9月に情報処理学会インターネットと運用技術研究会(IOT)による研究会にて実施した。ネットワーク運用を経験している研究者からは、利用者視点によるネットワーク接続性に関する指標が明確に定義できる点に期待しているとのコメントがあったが、多くの障害が最後の無線ネットワークに存在している場合が多いためその部分の評価が難しいのではとの意見も得ることができた。これらの有用な意見を踏まえ、次年度以降の評価実験や実装に繋げたいと考えている。 また、9月と12月、3月のWIDEプロジェクトによる研究会において評価実験を実施し、実装したプロトタイプ実装の動作評価を行った。これらの評価実験により、プロトタイプ実装のBUG取りが成され、安定的に計測できるアプリケーションとなっている。合わせて、定常的なネットワーク計測に向けて、小型PCによるセンサーノードの検討を進め、評価を継続する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度は「IPv6時代におけるネットワーク運用モデルと障害定義の体系化」と「ネットワーク接続性記述フォーマットの提案」を予定していた。前者に関しては、ネットワーク接続性を評価するために「階層」の概念を用い、計測手法とネットワークモデルの体系化が行えた。後者に関しては、計測端末から情報収集用サーバへのインタフェースをJSON形式によるHTTP通信と定義し、実装により問題なく扱うことを確認できている。 ただし、セキュリティに関する議論は十分ではなく、無線ネットワークに関する計測・評価に関しても次年度以降の課題とした。
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Strategy for Future Research Activity |
研究はおおむね予定した計画通りに進んでいるが、平成27年度に完遂できなかった積み残し課題(セキュリティに関する課題)と、追加で検討が必要となった研究課題(無線ネットワークにおける評価指標の検討)に対して、次年度は対応する必要があると考えている。 ただし、平成28年度で予定していたクライアント端末向けのアプリケーション開発を、平成27年度に一部先行して実施したため、セキュリティに関する課題と無線ネットワークにおける評価指標の検討は、次年度で十分対応できると考えている。
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Causes of Carryover |
平成27年度の予算に計上していた物品費を、既存の機器(主にパソコン)を流用することで圧縮することができたことなどから、予算が若干残ることとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額が10,000円弱ということで、大幅な予算計画の修正は不要と考えている。
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Research Products
(2 results)