2016 Fiscal Year Research-status Report
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15K00129
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
福島 行信 岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (00432625)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 省電力 / 仮想網 / 仮想網マッピング |
Outline of Annual Research Achievements |
インターネットの消費電力は年々増加しており,その低減は急務の課題である.本研究の目的は,消費電力の低減を目的関数として仮想網を物理網に収容する問題(仮想網マッピング問題)を対象として,1)数理計画法により消費電力の下限値を導出すること,および,2)グラフ抽象化モデルであるブロッキングアイランドを利用して多項式時間で極力下限値に近い解を得られる仮想網マッピング技術を確立することである.平成28年度は,まず,ブロッキングアイランドを利用した仮想網マッピング手法を提案し,その有効性を計算機シミュレーションにより評価した.その結果,1)ノードリソースがボトルネックとなる場合には,提案手法は従来手法と同等の利益を示し,リンクリソースがボトルネックとなる場合には,提案手法は従来手法よりも高い利益を得られること,2)リソース原価率の高低にかかわらず提案手法による利益改善の程度は同等であること,3)ノード・リンク価格比の大小にかかわらず提案手法による利益改善の程度は同等であることがわかった.平成28年度は,さらに,クラウド基盤ソフトウェアであるOpenStackを利用して,仮想網マッピングエミュレータを構築した.この仮想網マッピングエミュレータの動作確認実験を,4つの物理ノードで構成される小規模実験ネットワーク上で行った.その結果,構築した仮想網マッピングエミュレータが正しく動作することを確認できた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度の研究計画である仮想網マッピング手法の考案と仮想網マッピングエミュレータの構築を完了していることから,本研究の進捗状況は順調であるといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は,平成28年度に構築した仮想網マッピングエミュレータを用いて,同じく平成28年度に提案した仮想網マッピング手法の実環境での有効性を評価する.
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