2017 Fiscal Year Research-status Report
情報の内容と空間構造の対応付けを考慮したジオ・ソーシャルメディア活用基盤
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15K00149
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
藤田 秀之 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (90431840)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 地理情報システム / コンテンツの空間構造 / ジオコーディング / 情報可視化 / 情報抽出 / 地図 / 空間データベース / ジオ・ソーシャルメディア |
Outline of Annual Research Achievements |
ソーシャルメディアの大規模データの基本的な活用方法のひとつに,データを位置情報で絞り込み,場所に応じた情報提供を行うことがあげられるが,データの内容と空間構造の対応付けに起因する実用上の問題が放置されている.一般に,データの投稿時に付与されるのは,スマートフォンの測位機能などで得られた位置情報であり,「横浜は雨」と渋谷で投稿すると,データは渋谷にマッピングされ,神奈川県を空間検索してもヒットしない.本研究では,発信地・関心地を始めとする空間構造を考慮することでこの問題を解決し,さらに,空間関係に基づく,より高度で実用的な情報抽出を行う手法を提案する. 上記の目的の下で,本年度は,新しい地理空間データ(方向付き点データ)を対象としたクラスタリングアルゴリズムを開発した.提案手法により,従来手法では不可能だった空間データを対象とする情報抽出が可能となることを示した.具体的には,ウェブから収集した位置・方向情報付写真データ集合を対象に,「多くの写真の撮影対象となっている場所」を「そこから多くの写真が撮影された場所」とを区別して抽出可能となること等を示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本科研の一部として進めてきた,新しい地理空間データ(方向付き点データ)を対象としたクラスタリングアルゴリズムに関し,当初想定しなかった良い結果を得た.同結果を国内会議にて発表しフィードバックを得た.
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Strategy for Future Research Activity |
上記進捗状況に基づき,補助期間の延長を行った.得られた知見に基づき,追加実験を行い,論文投稿を行う予定である.
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Causes of Carryover |
本科研の一部として進めてきた内容に関し,当初想定しなかった良い結果を得たため,次年度使用額を残して補助事業期間の延長を行い,追加実験と論文投稿を行うこととした.
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