2016 Fiscal Year Research-status Report
異種サービス間における信頼性の高いユーザおよび情報検索コミュニケーション技術
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15K00162
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
河合 由起子 京都産業大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (90399543)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ソーシャルデータマイニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、実空間と仮想空間の位置情報に基づき、各ユーザにとって信頼ある人および情報とを瞬時に同時発見し、情報を介して即時的に情報交換可能な検索・通信技術の研究開発を目的とする。実空間の位置はSNSデータを発生した携帯端末の緯度経度、仮想空間はWebページのURLである。初年度は当初計画以上に進展しており、実空間と仮想空間との位置情報に基づくSNSデータとWebページの関連付けおよびユーザ特性抽出によるページとユーザの信頼性ランキング機構を開発した。本年度は、PCだけでなく各種スマートフォン上のアバタ等提示手法を検討し、アクセシビリティの高いインタフェースを開発した。さらに、SNSデータ対象領域を拡大し、米国と日本に加え、欧州のジオタグ付きツイートストリーミングデータを2016年4月30日より収集を開始した。欧州に拡張することで、これまで日本語と英語のみを対象としていたが、フランス語、スペイン語等の多言語性が増し、言語解析の新たな問題が発生した。また、欧州では国境を超えた移動が比較的多いため、移動中のコンテキスト解析の効率化が問題となる。そこで、ツイートの多言語性およびモビリティ性について調査研究も行った。本調査結果を踏まえて、最終年度に予定しているシステム改善を行う予定である。また、最終年度に予定していた実証実験として、企業の結婚相談コミュニティサイトでの検証も実施した。以上の研究内容を、国内会議8件、国際会議7件、論文誌4件を成果発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初成果目標としては、国内会議4件、国際会議2件、論文誌1件を設定していたが、国内会議8件、国際会議7件、論文誌4件、受賞1件と予定以上の成果を得ることができた。これは初年度の開発が予定以上に進んだことで、当該年度にデータ拡張を行うことができ、それにより新たな研究調査を実施でき、多くの論文投稿に至ったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画以上に進展しているため、最終年度の平成29年度は、データ拡張を行った欧州データを解析対象として追加し、実装、評価、検証する。また、既に研究計画全体の成果目標であった、国内会議12件、国際会議5件、論文誌4件も既に達成しているが、新たなデータ拡張による改善と検証を行い、国内会議、国際会議、論文誌に積極的に投稿し、成果発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初予定よりも研究が促進し、論文も予定より多く採択され、成果発表および調査を前倒しで実施できた。その結果、多言語への応用研究が必要となり、外国語分析に関する補助的業務として28年度に人件費を計上した。29年度も同様に人件費が必要となったため、28年度分を繰り越すこととする。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
欧州データ拡張による多言語分析に関する補助的業務のための人件費として計上する。
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Research Products
(11 results)