2017 Fiscal Year Annual Research Report
Dependable and parallel volunteer computing systems based on a dynamic system reconfiguration
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15K00171
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
福士 将 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (50345659)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 亨 東北大学, サイバーサイエンスセンター, 准教授 (80222652)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ディペンダブル・コンピューティング / ハイパフォーマンス・コンピューティング / 情報システム |
Outline of Annual Research Achievements |
ディペンダブルな並列ボランティアコンピューティング(VC)の実現に向けて,通信相手ノード(クライアントPC)の動的切り替えに基づく並列VC基盤の開発,Android端末向けのVCクライアントの開発,セキュリティ攻撃の検知モジュールの開発を行った. 1.ノードの動的切り替えに基づく並列VC基盤の開発:前年度に開発した動的再構成手法をもとに,通信相手ノードが切り替わった場合でも,並列計算の継続性を保証するVC基盤を開発した.本手法では,通信データのログを保存しておくことにより,あるノードが他のノードの通信を代行する場合に,リクエストされた適切なデータを送信可能にしている.本機能を実装した通信ライブラリを用いて並列VCの評価実験を行い,ノードの切り替えが発生した場合でも,並列計算を正しく実行可能であることを確認した. 2.VCクライアントの開発:年々台数が増加しているスマートフォンによるVCの参加を目的に,Android端末向けのVCクライアントを開発した.本クライアントは,VCサーバとの通信や計算ジョブの実行,CPU使用率の制御などの機能を持つAndroidアプリケーションとして開発した.前年度に開発したWebベースのVCサーバを用いてVCの動作検証を行い,スマートフォン上でVCが動作可能であることを確認した. 3.セキュリティ攻撃の検知モジュールの開発:インターネットなどのようなオープンな環境でディペンダビリティの向上を図るには,各ノードへのセキュリティ攻撃を考慮することも必要になる.このため,システムで標準的に使用される時刻同期サービスに着目し,被攻撃時に時刻同期の調整量にずれが生じることを利用した攻撃検知手法を開発した.また,本手法を用いた軽量な攻撃検知モジュールを開発し,各ノードにおいて高精度な攻撃検知が可能であることを実証した.
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