2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K00217
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Research Institution | Osaka Shoin Women's University |
Principal Investigator |
仲渡 江美 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 講師 (30509211)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 近赤外分光法 / 化粧 / 顔認知 |
Outline of Annual Research Achievements |
女性は,普段化粧を利用し,女性的で華やかで,より身体的魅力が増加するよう印象を操作する.では,実際に化粧によって他者からの印象は増し,魅力的な顔として認識されるのか.つまり,第三者からの印象は,化粧の有無によって異なるのか.この問いに対して,近年の脳活動計測に広く適応されている近赤外分光法(Near-Infrared Spectroscopy;NIRS)を用いて,成人の男女を対象とし,素顔と化粧顔を観察中の脳内の血流量計測を行い,化粧による顔の魅力の神経基盤を明らかにすることが,本研究の目的である. まず平成27年度は,実験装置である頭部近赤外光計測装置(HOT121B. 日立製作所製)の運転の確認を行った.これは簡単装着により短時間で,リアルタイムに脳内の血流量変化を計測可能な装置である.数名の協力者に装着し,ノイズが出ない環境に設置し,実験スペースを確保した.また化粧顔写真の作成に際し,メイクアップアーティストを選定し,メイクの種類や施術の方法など,打ち合わせを実施した. 研究面に関しては,「男性化粧顔の印象」(日本顔学会)や「アイラインによる目の過大効果」(日本基礎心理学会)にて,化粧心理学分野のポスター発表を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年4月から研究代表者の所属先が変更になったため,平成27年度に実施した装置の設置,実験スペースの確保,メイクアップの派遣などを,再度新しい赴任先にて設定しなおす必要があるため.
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度に終了した設定を,今後新たに急ピッチで進め,平成28年度中に脳計測実験の終了をめざす予定である.
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Causes of Carryover |
メイクアップアーティストの派遣を,平成27年度中に実施できなかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
化粧顔刺激作成のための人件費(メイクアップアーティスト派遣)
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Research Products
(4 results)