2019 Fiscal Year Annual Research Report
Study of sound quality improvement for body-conducted speech with acoustic clustering
Project/Area Number |
15K00245
|
Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
中山 仁史 広島市立大学, 情報科学研究科, 講師 (20508163)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
籠宮 隆之 国立研究開発法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (10528269)
石光 俊介 広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (70300621)
中川 誠司 国立研究開発法人産業技術総合研究所, その他部局等, 研究員 (70357614)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 音声 / 体内伝導音 / 三次元変位計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では身体の伝搬する音響的特徴を解明するために,骨伝導音をはじめとする体内伝導音と音声の音響的特徴を明らかにするための研究を試みた. これまで,音声と骨伝導音には周波数特性差が生じることは報告されてきたが,新たに発声される音声や語彙による特徴を捉えることを検討した.当初,音声と骨伝導音を同時に収録した各信号の周波数特性差を明らかにすることを目標としたが,顔面や皮膚伝搬における複雑さを考慮し,新たな試みとして皮膚振動を計測するための三次元変位計測による顔面振動の計測について新たに提案した.これまで,レーザードップラー計による振動計測が行われてきたが,本研究で試みた三次元変位計測により音声帯域である数kHzまでの信号を非接触で得られることを確認した.さらに,発声語彙により顔面皮膚との振動に振動方向があることを確認した.これは発声時における舌位や口唇の開閉に伴い,口腔内での共鳴報告に空間の偏りがあると推察される.鰐の開閉により下顎が下方向へ開閉すると口腔内の共鳴が縦方向に響き,一方で口唇が閉じ下顎の開閉が比較的小さい場合は横方向の振動が強くなるといえる.このことから,本研究で得られた成果として語彙による母音共鳴伴う振動の偏りが生じることは妥当であり,スペクトル比としてこれを定量的に示すことがいえると考察している.本研究では三次元変位計測を用いて2軸による2次元計測として研究を行ったが,今後は3軸による三次元計測として研究の深化を行う予定である.
|
Research Products
(2 results)