2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K00308
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
李 仕剛 広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (50252630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白岩 史 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80640276)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 視線推定 / 車運転補助 / 顕著性マップ / 注意解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、運転者の注意を解析することで、より適切に運転補助を行うシステムを開発することである。安全な運転を行うために、運転者は様々な運転環境に応じて、歩行者、信号、道路標識などへ、適切に注意を払う必要がある。本研究では、外向きの車載カメラ(車外カメラ)を通して運転環境を観測し、内向きの車載カメラ(車内カメラ)を通して運転者の視線方向を計測する。この車内カメラで計測された視線方向を車外カメラにマッピングすることにより、運転者の運転環境における注視点を決定する。さらに、その注視点の時間的な動きのパターンから、運転手が運転環境において、どのような物体にどの程度の注意を払っているのかを定量的に評価する。 平成27年度の成果に踏まえて、平成28年度では、サブテーマ③「車外カメラから車線、歩行者、道路標識などを検出する技術の開発」に取り組んだ。具体的には、購入した電気自動車コムスの屋根に全天周カメラを取り付け、その全天周画像から車線と自車の車体を検出する技術、また、その全天周画像から自車の周辺の車両を検出する技術の開発を行った。 それと並行して、研究分担者白岩史は、平成27年度に引き続き、サブテーマ②「運転者の注視点の時間的な動きのパターンを運転環境内の物体と関連付ける手法」に取り組んだ。平成27年度はボトムアップ的なアプローチのみを用いて注視点の予測マップを作成していたが、注視点をより正確に予測するために、新たにディープラーニングを用いた予測マップの開発に取り組んだ。現在も、その開発を続けている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者は他大学に異動したが、研究分担者やその学生とSKYPEを通して、頻繁に打ち合わせを行い、連携を保っている。現段階では、おおむね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
車の追い越しの際に側面や後方の車両を確認する必要があるため、車外カメラとして全天周カメラを屋根に取り付けた。さらに、検出された運転者の視線情報を全天周カメラからの全天周画像上にマッピングする必要性が生じたため、現在はこの技術開発にも取り込んでいる。 平成29年度には、当初の予定通り、サブテーマ④「車で実環境を走行することにより、提案したシステム全体の性能をテスト、評価、改善」に取り組む。
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