2017 Fiscal Year Annual Research Report
Cooperative Cognitive Behavior Navigation and Cognitive Rehabilitation based on Reflection according to Disabilities
Project/Area Number |
15K00368
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐野 睦夫 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (30351464)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 認知リハビリテーション / 生活行動ナビゲーション / 振り返り支援 / 認知行動評価 / 認知行動理解 / 行動認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
・生活行動認識では,腕の動き,視線の動き,器具の認識を基本として捉え,移動方向ヒストグラムなどの有効な特徴量と深層学習を組み合わせて,84%と十分な認識性能を実現した(査読付き論文2件.研究会3件など).認知機能評価・理解システムに関しては,人間の本能的な注意機能をモデル化した特異注意モデルを提案し,従来の顕著性モデルと統合し,ボトムアップ注意の新しい方式を提案した(大会1件).本方式に基づき,調理おける配分的注意(査読付き論文1件)および持続的注意(査読付き論文1件)の評価尺度に基づく評価方式の提案と検証を行った. ・認知障害者に対して,掃除行動に着目した振り返り支援システムに基づく認知リハビリテーションの有効性を確認する(簡易査読論文1件.大会1件)とともに,仮想空間における片づけ行動の振り返りによる認知トレーニングシステムを提案し,振り返りありのVR片づけトレーニングシステムは,通常の認知トレーニングと較べて,認知機能を向上させることを確認した(研究会2件.大会1件など).苦手意識をもつトイレ掃除などの生活行動に対して,達成感と楽しさに関する内発的動機が向上することを検証した(研究会1件).振り返り支援エージェントにおける対話パターン学習生成法を提案し,効率的に気づきの発現を支援できることを示した(研究会2件). ・VR模倣運動に基づく身体的インタラクションについて,健常者に対する評価実験を行い,運動主体感を想起していることを実験的に確認できた(研究会1件). ・生活行動ナビゲーション支援システム構成法を総括し,行動モニタリング・理解,行動予測,介助,声掛け,ヘルプ機能,振り返りの観点から検討し,認知障害者に対して,ヘルプ機能が,安心感にどのような影響を与えるのかを検証した(研究会1件).また,複合現実感を用いた生活行動ナビゲーションシステムの可能性も示した(大会1件).
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Research Products
(24 results)