2015 Fiscal Year Research-status Report
企業におけるサービス価値共創プロセスの知識体系の確立
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15K00436
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
小坂 満隆 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (30508411)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | サービス科学 / システム科学 / 価値創造 / ビジネスシステム / 知識体系 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的である、企業におけるサービス価値共創プロセスの知識体系の確立に対して、プロジェクトマネジメントの知識体系(PMBOK)を参考にしながら、サービス価値を創造する要素、サービスシステムのアーキテクチャとプロセスの必要性などの基本構想を考案し、以下の学会発表を行った。 (1)A Framework for Service System Research based on System’s Approach, ACIS(Asian Conference on Information Systems)2015, Penang Malaysia (2015 ) (2)サービスイノベーション知識体系:SIMBOKの構想、第6回横幹連合コンファレンス 2015.12.5-12.6 名古屋工業大学 (3)ICTとサービス価値創造との関係に関して、電気学会全国大会、2016.3.17-3.18 東北大学 また、本知識体系の確立は、ビジネス経験者の協力が必須である。協力者としては、JAIST社会人教育コースの学生、電気学会サービスイノベーション研究会のメンバを想定し、平成27年度に、こうした協力者を入れた形で、研究推進のプロジェクト体制を整えた。また、協力メンバで合宿形式で議論を行い、知識体系を整理するフレームワークとプロジェクトの進め方等を決定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度は、企業におけるサービス価値共創プロセスの知識体系の基本構想を策定し、知識体系のフレームワークを策定した。また、研究協力者を巻き込んだ形のプロジェクト体制を確立し、平成28年度に、こうした成果を基に、サービス価値共創の知識体系や事例を整理できる状況になった。これは、当初、予定したとおりのスケジュールである。目的とする研究成果を上げるうえで、大きな問題はない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、サービス価値共創の知識体系確立の基本構想に従って、モデルを構成する要素を記述し、関連する事例を収集して体系化する。これに対しては、本プロジェクトの協力者の支援を得る。また、平成28年度に、想定した知識体系を完成できるようにすすめ、平成29年度を、それを評価する期間とできるように、スケジュールを前倒しして進める。また、研究成果の学会発表を行い、著作として公表することも計画する。
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Causes of Carryover |
平成27年度は、主に、サービス価値創造の知識体系の構想を練る段階であったため、未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度に、平成27年度の構想に基づいた研究活動を展開する。議論のための合宿、著書出版のための活動、学会等への発表などの活動が予測される。 (1)平成28年度に、サービス価値創造の知識体系をまとめ、出版を計画する。そのための必要経費として使用する。 (2)協力者が集まって議論をする機会が必要である。このための経費として使用する。
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