2017 Fiscal Year Annual Research Report
Body of knowledge for service value co-creation process
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15K00436
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
小坂 満隆 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (30508411)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | サービスイノベーション / サービス価値 / 知識体系 / PMBOK / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
企業のビジネス活動において新しい製品・サービスを検討するために、サービス価値共創プロセスの具体的な手順や方法論を体系的に整理し、種々の業務に展開するための知識体系の構築が望まれている。本研究では、サービス価値創造プロセスに関する手順と方法論を体系化した知識体系を確立し、顧客とのサービス価値共創をめざす企業業務プロセスを容易に構築することを研究目的とした。本研究で得られた研究成果は、以下の3項目に要約できる。 (1)第3世代サービスイノベーションコンセプトとそれを構成する要素:サービス価値創造によって実現されるサービスイノベーションをICTの進展に従って、第1世代、第2世代、第3世代と分類し、第3世代のサービスイノベーションを対象に、それを構成する要素をあげ、サービス価値創造を構成する要素を明示した。 (2)第3世代サービスイノベーションにおける新たな応用領域とサービス価値創造:サービス科学の新たな対象として、高齢化社会におけるサービス、製造業のサービス化などを検討し、そこにおけるサービス価値創造プロセスを分析して、ICTに支えられた同じ価値を共有するコミュニティの存在とコミュニティの目的を達成するための新たな知識創造が重要であることを明らかにした。 (3)サービス価値創造によるサービスイノベーションの知識体系の構成:知識体系としては、プロジェクトマネジメントにおける知識体系を整理したPMBOK(Project Management Body of Knowledge)に対応するSIMBOK(Service Innovation Management Body of Knowledge)を9つの要素で構成した。
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