2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research on a Method of Visual Data Management with 3D Information Viewer
Project/Area Number |
15K00442
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
斎藤 進也 立命館大学, 映像学部, 准教授 (70516830)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | データ視覚化 / フィールド情報 / VR / 地域アーカイブ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、独自のデータ視覚化ツール(3D情報ビュアー)の開発を通じ、知識マネジメントに有用な「視覚的データ管理手法」を確立すること、およびその社会的活用方法を提示することである。2018年度は、過年度において構築した独自のデータ視覚化ツールを実践的に活用するなかで、運用上の知見を得ることに重きをおき、最終年度として開発から運用までの総合的な研究成果の導出を目指した。2017年度においては、VRを含む3D情報ビュアーでの年表データの可視化プログラムを開発し、それを用いて地域史や学園史のデータベースを可視化する手法の構築に着手したが、2018年度はこれをベースにシステムの運用モデルの検討を進めた。独自開発の可視化プログラムでは、対象となる地域や組織等に関わるデータを3Dタイムライン上に視覚的に配置するとともに、当該地域等における実際の様子を撮影した360度イメージを読み込み背景として設定できる。こうした立て付け用意をすることで、対象となる場所の情景とともに関連データを提示でき、さらにVRシステムを導入することで、鑑賞者は、あたかも当該地域・学校等に実際にいるかのような没入感のもとで、そこに関連する歴史や取り組みを知ることができる。さらに2018年度は、参加型のプラットフォームとしての可能性を模索し、地域における情報収集からシステム上のデータオーサリング、そして外部発信までを「コミュニティ・ゲーム」として構築する運用方法を設計した。そしてこうした知見は、Replaying Japan 2018といった国際会議において報告するとともに、『地域情報学研究』『アート・リサーチ』といった紀要において論文・研究ノートとして発表した。
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Research Products
(5 results)