2016 Fiscal Year Research-status Report
訪日外国人旅行者による地域歴史資料を活用した情報発信に関する研究
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15K00476
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Research Institution | Hokuriku Gakuin Junior College |
Principal Investigator |
沢田 史子 北陸学院大学短期大学部, コミュニティ文化学科, 准教授(移行) (20456429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 武稔 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (80293398)
村上 嘉代子 (平野嘉代子) 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (90424895)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 訪日外国人旅行者 / 情報発信 / 地域歴史資料 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度においては,情報発信のモチベーションの解明のため,SNSのユーザーコメントを分析した.地域の観光情報を発信し活性化しているFacebookページから,2015年1月~2015年12月31日のユーザーコメントを開発したプログラムにより取得した.活性化の指標として,ファン数4万人以上でファン1人あたりのエンゲージメント率が3%以上とした.ユーザーコメントについて1件ずつ読み,どのような感情で発信しているかを手作業で分類した.分類作業には,感情表現辞典[1]で示されている10分類「喜(喜び・楽しみなど)」「怒(怒り・不愉快など)」「哀(悲しい・泣くなど)」「怖(怖い・心配など)」「恥(恥ずかしい・屈辱感など)」「好(好き・憧れ・懐かしいなど)」「厭(嫌・残念など)」「昂(感動・ときめきなど)」「安(安心・落ち着くなど)」「驚(驚く・びっくりなど)」を用いた.結果として,エンゲージメント率が高い投稿に対するユーザーコメントは,好き・憧れ・懐かしいなどの感情を表す「好」が25.9%と最も多く,感動・ときめきなどの感情を表す「昂」が17.9%を占めていた.「恥」という感情でのコメントしているものはなかった. 「好」および「昂」に分類されたコメントから,得られた知見を示す. ・認知度が高い情報(観光資源)については,その資源の旬の時期を意識したタイムリーな投稿が,ユーザーの生活や思い出とマッチし,エンゲージメント率向上に寄与すると考えられる. ・認知度が低い情報(観光資源)を発信する際に,ユーザーが感動やときめきなど「昂」の気持ちを抱くような写真を添えて投稿することが,エンゲージメント率向上に有効であると考えられる. [1]中村明:感情表現辞典,東京堂出版 (1993)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ユーザーコメントの感情分析を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
訪日外国人旅行者における情報発信のモチベーションの解明を行う。
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Causes of Carryover |
アプリ配信を終了したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
アンケート調査を実施予定である。
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Research Products
(11 results)