2015 Fiscal Year Research-status Report
エンジニアリングデザイン教育のための領域横断型PBL授業設計支援システムの開発
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15K00486
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Research Institution | Akita University of Art |
Principal Investigator |
野村 松信 秋田公立美術大学, 美術学部, 教授 (40279534)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須藤 秀紹 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90352525)
坂本 牧葉 岐阜市立女子短期大学, その他部局等, 講師 (20622848)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | PBL学習 / エンジニアリングデザイン教育 / コラボレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度は、(1) カリキュラム知識のでータ化 、(1-a) カリキュラム・オントロジーの開発 、(1-b) 各教育知識ネットワークの構築 、(1-c) PBL 型授業の成功事例収集を実施する計画であった。これに従って、工学、生活デザイン、美術分野のカリキュラムデータを収集し、項目ごとに分類化してデータベースを作成した。また、チャネル理論の情報射を用いた教育知識ネットワークの記述方法を提案した。 PBL型授業の成功事例収集については、エンジニアリングデザインの視点から設計された教育プログラムの事例がそれほど多くないことから、まずは個別の方法論について調査し、それらを用いた教育プログラムを試行するという方法論をとることとした。 調査結果に基づいて、工学、生活デザイン、美術分野の学生のための教育ワークショップを設計・実施してデータを収集した。多くの興味深いデータを得ることができたため、カリキュラムオントロジーの作成と知識ネットワークの構築に先立って、これらのデータを分析した。分析結果に基づいて、共同学習に適した学生の組み合わせを発見する手法を提案した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初想定していたほどの数の成功事例を収集できなかった。そのため、工学、生活デザイン、美術分野での個別の方法論について検討し、それらを用いたPBL型授業を設計するという方法をとったため、当初の計画よりも時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に予定していた(1-a) カリキュラム・オントロジーの開発を実施する。これと並行して、初年度に実施した実験の結果に基づいた演習ストーリー集を作成する。さらに、作成した演習ストーリー集を使った教育プログラムを試作・実施してデータを収集し、その有効性を評価する。 また、構築したオントロジーを用いて各分野の教育に関する統合知識のネットワーク構築方法を開発する。これは、われわれの研究グループで研究・提案してきた、異分野間共同作業における相乗効果を導出するための数理モデルを拡張することで可能になると考えている。 想定される課題として、多くの演習ストーリーをどのように効率良く評価するかということが挙げられる。これに関しては、演習ストーリーをパッケージ化すると共に、研究協力者を募って試行してもらうことで解決できると考えている。
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Causes of Carryover |
当初想定していたほどの数のPBL型授業の成功事例を収集できなかった。そのため,主にデータ整理・分析のための人件費・謝金およびデータ管理用ソフトウェア等の購入費用の支出が少なくなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
カリキュラム・オントロジーの開発と並行して,初年度に実施した実験結果に基づいた演習ストーリー集を作成する。さらに,作成した演習ストーリー集を使った教育プログラムを試作・実施する。これらの実験結果のデータ収集・整理・分析のために,今後は,人件費・謝金およびソフトウェア等の購入費用が多く見込まれる。
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Research Products
(10 results)