2017 Fiscal Year Research-status Report
バイタルサインモニタによるフライトシミュレーション学習支援
Project/Area Number |
15K00494
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
芳賀 瑛 法政大学, 情報メディア教育研究センター, 研究員 (50738672)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 和吉 法政大学, 理工学部, 教授 (10202706)
遠藤 信二 法政大学, 理工学部, 講師 (60523975)
常盤 祐司 法政大学, 情報メディア教育研究センター, 教授 (70434181)
柴田 東作 法政大学, 理工学部, 教授 (70523976)
森田 進治 法政大学, 理工学部, 教授 (80789032)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | フライトシミュレーション / 視線計測 / 生体情報 / VR |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、航空操縦課程における操縦技能向上の一環として、FTD(Flight Training Device)を使用したシミュレーション教育における学習の効率化を図ることを目的とした。 複合的な知識、技能の活用が求められる航空機の操縦技能の定量的評価指標として生体情報(心拍数の変動、視線移動などの生体情報)に注目し、同情報を活用したフィードバックシステムの開発、及び導入による学習の効率化を企図した。研究は3段階から成り、1.フライトシミュレーター演習時のパイロットの生体情報の計測及び操縦技能の傾向と特性の把握、2.得られた生体情報と操縦時の映像記録を併せてバイタル・ポートフォリオとして保存し、指導者および操縦者にフィードバックする学習支援システムの開発、3.2のシステムを利用し操縦技能の定量的評価を実施することを各段階の目標としている。今年度までに1、2段階について試作システムを使用し、教育効果の検証実験を行い、予定の全てを完了した。 本学航空操縦学専修課程の訓練生を対象に、計器飛行訓練における主要な課題の遂行時における生体情報を取得し、傾向と特性について把握した。次いで生体情報による技能評価が妥当性と弁別性を有しているか、また技能向上効果が得られるかについて検証実験を行い、有意な技能レベルの向上を確認した。 研究期間中の技術進展に伴い、視線追尾型VR端末を活用することで計測、フィードバックに加えて操縦者の訓練を平易に行えるシミュレーション学習システムを構築することが可能と考えられたことから、新規にシステムの開発を行った。このシステムの実地有効性について検証を進めており、成果について論文投稿を予定している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
3段階に分けた研究期間のうち既に2段階を終了し、結果について成果報告を行っている。 最終年度においては、第3段階の目標であるフィードバックシステムをVR技術を導入した訓練支援システムに改良し、実地有効性について予備実験を終了している。本実験における効果検証の達成に向け、研究を遂行中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
開発したVR航空操縦技能支援システムの教育効果の検証を目的とした評価実験を行い、結果について報告を行う。 また、並行して開発したシステムの他の教育機関における利用について検討を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
(理由) 2016年度から共同研究として行っているシステム開発について業務委託を発注し、2017年度に完成した。開発したシステムの実証実験及び成果報告を行う為、研究期間の延長を申請したことから残額が派生した。 (使用計画) 残額については研究成果報告の為の旅費及び消耗品費用として使用する予定である。
|