2018 Fiscal Year Annual Research Report
Social sharing and local governance of the soundscape
Project/Area Number |
15K00659
|
Research Institution | Yamanashi Prefectural University |
Principal Investigator |
箕浦 一哉 山梨県立大学, 国際政策学部, 教授 (10331563)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | サウンドスケープ / 音風景選定事業 / 騒音政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は音環境が地域住民に共有されている点に着目し、地域住民が主体的に関与するローカルガバナンスを音環境マネジメントの領域において成立させるための方法について検討することを目的としている。この目的のために平成30年度は主として以下の事項を実施した。 浜松市において地域のシンボルサウンドをめぐる状況についてのフィールド調査を実施した。市の施策である「浜松市音・かおり・光環境創造条例」「浜松市音・かおり・光資源百選」に関して、音環境の側面から調査した。また、地域のシンボルサウンドの事例として、「遠州灘の海鳴り・波小僧」「楽器工場のミュージックサイレン」について、地域住民や関係者への聞き取り調査を実施した。 地域で取り組まれている音風景選定事業について調査した。兵庫県北播磨地域において実施されている「北播磨の音風景50選」の取り組みについて、事業関係者への聞き取り調査と現地の音環境調査を実施した。また、京都府宇治市において実施されている「宇治の音風景100選」について関係者への聞き取り調査を実施した。調査結果から、地域文化への市民の理解を深め、体験や交流などの行動を促すために、音風景という切り口が有効であることが知られた。 調査結果に基づき騒音政策・音風景選定事業の事業プロセスおよびシンボルサウンドに関する地域住民の反応等について検討し、文化的側面を考慮した音環境のローカルガバナンスについて考察した。
|
Research Products
(3 results)