2015 Fiscal Year Research-status Report
大分県国東半島宇佐地域における里山植生の維持管理に関する研究
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15K00671
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Research Institution | Nagoya Keizai University |
Principal Investigator |
佐野 八重 名古屋経済大学, 経済学部, 准教授 (70517036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有井 健 立命館アジア太平洋大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10454985)
VAFADARI Kazem 立命館アジア太平洋大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70628049)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 里山 / 世界農業遺産 / 植生 / 土地利用 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、社会・経済的な要因と里山植生の経年変化の関係を明らかにすることを目的としている。国東市農政課の協力のもと、平成27年9月に国東市世界農業遺産研究センターにおいて「里山研究に関する意見交換会」を実施した。この会には大分県、国東市、森林組合から担当者を招き、近年の同地域における里山植生、農林業、生活等現況について聞き取りをしたあと、本研究の対象地選定について意見交換を行った。意見交換会の結果をもとに、両子山山麓を仮の研究対象地域とした。同地域のうち、27年度は安岐町の旧朝来村を調査対象地とし、特に諸田地区を中心に現地調査を行うこととした。H27年度後半は、同地区について以下の活動を実施した。(1)地区長、農林業経験の長い高齢者等への聞き取り (2)集落周辺の現地踏査 (3)図書館での統計、郷土史、地誌等文献調査 (4)衛星・航空写真を利用した植生・土地利用経年変化の分析
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
日程調整に時間がかかり、自治体職員との意見交換会開催が9月となったため、調査対象地決定が遅くなった。その後のフィールドワークと航空写真分析は概ね予定どおりに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
H27年度の調査対象地域について分析が完了次第、同地域の住民や市・県等の関係者に分析結果の確認を行う。その後、論文執筆を開始する。さらに、H27年度成果をもとに、国東市内の別の地域に調査範囲を拡大する予定としている。
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Causes of Carryover |
「意見交換会」開催時の謝金および会場借上料として、人件費・謝金150千円、その他300千円の予算を確保していた。実際には、参加者として自治体あるいは公共団体職員に参加いただいたために謝金が発生しなかった。また、会場として自治体所有の研究センターを無料で利用できたため、借上料も発生しなかった。これらが次年度使用額が生じることとなった大きな原因である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度のフィールドワーク日数をできるだけ増やし、より広範囲のデータ収集に努めたい。H28年4月より有井の所属先が変更になり調査対象地から遠方になったため、旅費として活用したい。
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