2016 Fiscal Year Research-status Report
大分県国東半島宇佐地域における里山植生の維持管理に関する研究
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15K00671
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Research Institution | Nagoya Keizai University |
Principal Investigator |
佐野 八重 名古屋経済大学, 経済学部, 准教授 (70517036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有井 健 同志社大学, グローバル教育センター, 教授 (10454985)
VAFADARI Kazem 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 准教授 (70628049)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 里山 / 世界農業遺産 / 植生 / 土地利用 / 国東半島 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度に引き続き、フィールドワークならびに画像解析を行った。国東市安岐町諸田地区を対象として、航空写真、衛星画像から過去の植生変化を分析し、さらにドローンを使って写真ならびにビデオを撮影して現在の植生の状況を記録した。分析した画像を集落住民に見てもらい、実際の土地利用との整合性を確認した。また、住民から土地利用や農林業の状況等について聞き取り調査を行った。さらに、地域の図書館等から統計や郷土資料資料などを収集し、同町の人口推移と農林業の動向を整理した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データ収集ならびに住民との打ち合わせのための調査地訪問は、概ね計画どおりに実行できた。画像等の分析も実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
H28年度は最終年度となるため、研究結果の整理とアウトプットに特に力を注ぎたい。論文の執筆・投稿と発表を計画している。口頭発表については、11月に立命館アジア太平洋大学で開催されるAPカンファレンスでの学術発表と、協力いただいた集落の方々を中心に市民、行政からの出席を募った一般向けの普及啓発を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
調査対象地への旅費は、所属大学の研究費を優先して充当したため、旅費計上額よりも使用額が大幅に少なくなった。また、調査実施時には集落の方々のご厚意により、人件費や謝金を支払う機会がなかった。これらが次年度使用額が発生した主な理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
H28年度は11月に大分県での発表の場を設けるため、その打ち合わせを含む旅費、ゲストスピーカーの旅費と謝金、補助員の雇用に必要な人件費等として使用したい。
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