2015 Fiscal Year Research-status Report
省エネルギーを目的とした屋内センサネットワークのデータ解析
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15K00726
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
笹間 俊彦 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80362896)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 一孔 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90149948)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 人間生活環境 / 情報システム |
Outline of Annual Research Achievements |
センサ情報の解析としてSVMを用い、完全自動ではなく、学習データという人からの補助データによる状況判断の有効性を検討した。省エネルギーに関わる状況のうちでも、活動中・非活動中(就寝・不在等)といった単純なものをまず目標とし、このレベルであれば判断可能である事を確認した。 次段階としてより詳細な状況判定を行いたいが、その為には、どのような状況が省エネルギー制御判断に必要、あるいは有効なのかを検討しなければならない。基本的には、屋内で人が居る時に、居る場所の家電だけを、必要最低限だけ動かす事になるが、それらは我々の構築したシステムに現存するセンサだけでは、各種推定を用いても判断し難い。 その為、省エネルギー家電制御システムの為のセンサとして、非可聴音や風速センサ等を追加使用し、在室・不在の判定や空調の度合い(快適性が保たれているか)の計測が可能か、またその有効性はどのぐらいかを、シミュレーション・実測・体感のアンケート等で検討した。 XBeeを用いて構築した独自センサネットワークでは、ノード数の増加に伴う通信の不安定性について実験を繰り返し、プロトコルの修正を行って安定性を向上させた。従来の実験はノード数10程度で行っており、これでは問題なかったのだが、ノード数20前後に増やした場合に通信が不安定となっていた。今回の修正を受けて、ノード数30でも問題がない事を確認した。また、現在ノードを追加構築し、64台規模に増設中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
独自センサネットワークの通信不安定性の原因究明に時間がかかり、ノード数の増設が遅れ、その後に予定していたセンサデータ取得実験がまだ行えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
現状のシステムで取得したセンサデータを解析した結果、実際の省エネに関わる生活状況を取得する為には、それらのセンサの統合や解析だけではどうしても不足する部分があるのではないかと考えつつある。そもそも、どのように省エネすべきかのパターンの検討がより詳細に必要となってきた。具体的には、単純に室内に居るだけでなく、室内の何処に居るのかという判断や、空調制御時も、それは人にとってまだ我慢できる室内環境なのか、それとも空調を入れた方がいいのか、といった判断になる。 よって、当初予定ではセンサ種別の増設は考えていなかったが、安価かつ有効性の高いセンサの導入や、その利用方法の検討が課題として含まれる。
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Causes of Carryover |
年度末に予定していたセンサデータ取得実験が諸事情により遅れ、今年度実施に計画変更した為。 それに必要とする費用(主に実験参加者のアルバイト代等)を次年度使用とする。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初は冬期状況でのセンサデータ取得を計画していたが、夏期状況(空調システム等を含む)でのセンサデータ取得へと計画を変更し、春期~夏期に実験を実施する。その際のセンサノード構築・データ取得のアルバイト代として使用する。
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