2015 Fiscal Year Research-status Report
家政教育の社会貢献に寄与するためのサービス・ラーニングについての研究
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15K00738
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
増田 啓子 常葉大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20387533)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | サービス・ラーニング / 日米比較 / 家政学 / 地域貢献 / 社会貢献 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の研究計画の再検討を行い、4年間の計画について米国研究者の意見を電子メールにより聴取した。6月に米国家族消費者科学会年次大会(フロリダ州ジャクソンビル市)へ参加し、研究協力者と今後の打ち合わせを行い、平成28年度に米国におけるサービスラーニングの実践者を対象とした調査を実施すること、平成29年度に日本でサービスラーニングについての講演会とワークショップを行うことを決定した。調査を実施するために、もう一人の共同研究者から、フロリダ州立大学におけるサービス・ラーニングの実施状況についてのヒアリングを行い、氏から提供された資料の分析を行った。 一方で日本国内でのサービス・ラーニングの実態調査の準備として国内の研究者へのヒアリングを行い、日本国内では他領域が複合的にかかわる形でサービス・ラーニングが実施されており、その活動が活発化している状況が把握できた。 他には、米国実践者が著作した家政教育におけるサービス・ラーニングのマニュアルを入手し翻訳作業を行った。 これまでの調査から、日米のサービス・ラーニングの実施状況とその内容について現状分析を行い、「Japan-U.S. Comparison of Awards System for Home Economics Education」のテーマで、国際家政学会議(XXIII IFHE WORLD CONGRESS 2016 Daejeon, Korea)でポスター報告のアブストラクトを投稿した。アブストラクトは採択され、平成28年8月の大会で報告する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り研究は進捗している。海外の研究協力者と電子メールで連絡を密に取り合い、相談することができており、計画通りに遂行することができた。 入手した資料は英文のものが多いが、英語に堪能な研究協力者を得て、学生アルバイトを活用し翻訳することができ、分析作業も計画通り遂行できた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も資料の分析を進めると同時に、平成28年8月の国際家政学会議2016でこれまでの中間結果を発表する。そこで諸外国の家政学研究者と意見交流を行う予定である。 並行して、平成28年6月に渡米し、米国家政学研究者を対象としたインターネットを活用したオンライン調査の可能性とサービス・ラーニングの実践ビデオの取得などの可能性を探る予定である。 そこで、研究協力者と具体的な打ち合わせをし、平成29年度に予定しているサービス・ラーニングのシンポジウムの開催の準備をする予定である。 また、日本国内についても、サービス・ラーニングの実践がある大学のケーススタディを行う予定である。
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Causes of Carryover |
英文翻訳に堪能な研究協力者を得たことにより、英文翻訳料として当初予定していた謝金が減額したことと、航空チケットを早めに手配することにより旅費を節約することができたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
初年度の検討の結果、インターネットを活用したオンラインサーベイと動画による実践記録の募集などが新たに提案された。それらの可能性を探るため、米国関係者に謝金等に追加使用する予定である。
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