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2016 Fiscal Year Research-status Report

住民主体の互助活動を推進する地域リハビリネットワーク構築に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15K00741
Research InstitutionOsaka University of Economics

Principal Investigator

高井 逸史  大阪経済大学, 人間科学部, 教授 (70635937)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords互助活動 / プロボノ / 健康増進 / 新総合事業 / ノルディック・ウォーク / 身体活動
Outline of Annual Research Achievements

地縁による住民同士の助け合いの脆弱化が進む中、新総合事業の実施を鑑み自治会のみならず住民ボランティア、NPO法人といった互助活動をプロボノを通じ支援する、医療・介護分野の専門職を対象とした任意団体「ひと・まちプロジェクト」を設立した。まずは自治会やNPO法人らの活動状況を理解する研修会を開催。平成28年4月から毎月1回意見交換や研修を目的とした会合を行っている。11月には新総合事業に関する研修会も開催した。
初年度に実施したアンケート結果を踏まえ、賛同が得られた自治会を対象に地域包括支援センターと協働し、介護予防に資する体操講座を定期的に開催している。平成29年5月現在、体操講座など健康づくり講座は、堺市南区全域で22カ所に及ぶ結果となった。自治会のみならず、近隣スーパーや社会福祉法人が運営するカフェとコラボした体操講座も展開している。体力測定など住民と協働して行っている。
体操講座のみならずノルディック・ウォーク講座も開催している。泉北ニュータウンは開発当初から緑道は完備されいる。ところが近隣周辺は坂や階段が多く、高齢者の多くは加齢により徒歩による外出が困難なことも少なくなくロコモティブシンドロームがあると、家に閉じこもることもある。そこで校区単位でノルディック・ウォーク講座を開催し、運動器に負担をかけず歩行できる体験を行っている。
M台・T台・S台の3校区を対象に、各校区10人ずつ計30名に身体活動計をもってもらい、就寝を除く1日の身体活動状況を計測する予備実験を行っている。健康増進には運動習慣も重要であるが、日中の身体活動を正しく数値化し可視化することで、運動習慣の継続性にどのように影響を与えるか知る研究となる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

住民らの互助活動を支援する任意団体を設立することができた。しかもこの一年で体操講座など健康づくりに資する講座を22カ所で開催することができた。つまりリハビリテーション専門職らが中心となりプロボノ活動を通じ、互助活動を支援・推進する体制づくりの基盤を構築することができた。

Strategy for Future Research Activity

我々リハビリ専門職らが自治会と協働し健康づくりに介入することにより、どういった効果が得られるか検証する。個人の介入前後の比較参照のみならず、地域住民同士の助け合いや互酬など、ソーシャルキャピタルに及ぼす影響も検討する。
身体活動計を1年間という長期にわたり持ってもらい、活動強度の時間や座位時間などを分析し運動習慣や身体活動さらには、身体面や心理面、認知面に及ぼす影響を調べる。

Causes of Carryover

身体活動量の計測実験において、被験者の選定が難航し本年度に実施することができず、プレ実験に留まった。そこで次年度に本格的に身体活動量のデータを取集し、運動習慣の継続性や健康への影響を検証する作業に取り込む。

Expenditure Plan for Carryover Budget

30名の身体活動量について、平成29年4月から平成30年3月までの1年間にわたり計測するに要する通信料を考えている。次年度も引き続き、互助活動を支援・推進するに必要な健康づくり講座の運営費、さらには互助活動を牽引する地域リーダー養成に必要な経費を考えている。堺市泉北ニュータウンまちびらき50周年事業として実施するウォークイベントに関する運営費を計画している。
1.平成29年 4月~平成30年3月 身体活動量を計測する情報通信費、2.平成29年 4月~平成30年3月 健康づくり講座の運営費、3.平成29年10月~平成30年3月 地域リーダー養成に必要な費用、4.平成29年 5月~平成29年12月 ウォークイベントの運営費

  • Research Products

    (5 results)

All 2017 2016

All Journal Article (3 results) (of which Acknowledgement Compliant: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 加齢に伴う立位姿勢の変化と歩行障害-脊柱全体が後弯変形を呈する円背姿勢を中心に2017

    • Author(s)
      高井逸史
    • Journal Title

      地域リハビリテーション

      Volume: 12(3) Pages: 202-207

  • [Journal Article] 住民主体の互助活動と連携したリハビリテーション専門職の役割2017

    • Author(s)
      高井逸史
    • Journal Title

      地域ケアリング

      Volume: 19(4) Pages: 89-92

    • Acknowledgement Compliant
  • [Journal Article] 閉じこもり傾向にある高齢者の生活空間の拡大を目指した外出支援の取り組み2016

    • Author(s)
      高井逸史
    • Journal Title

      大阪経大論集

      Volume: 67(4) Pages: 217-226

  • [Presentation] 住民が運営する介護予防取組の現状と課題~自治会、NPO法人へのインタビュー調査から~2017

    • Author(s)
      高井逸史
    • Organizer
      第52回日本理学療法学術大会
    • Place of Presentation
      幕張メッセ(千葉県千葉市)
    • Year and Date
      2017-05-12 – 2017-05-14
  • [Presentation] 地域包括ケアシステムにおけるプロボノ活動の現状と課題2016

    • Author(s)
      高井逸史
    • Organizer
      第56回近畿理学療法学術大会
    • Place of Presentation
      和歌山県民文化会館(和歌山県和歌山市)
    • Year and Date
      2016-11-26 – 2016-11-27

URL: 

Published: 2018-01-16  

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