2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study on personal fashion and its teaching material considering from relationship between mind and body
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15K00753
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
村上 かおり 広島大学, 教育学研究科, 教授 (80229955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 智恵 三重大学, 教育学部, 教授 (60132437)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 着心地 / 自己評価 / 他者評価 / フィッティング / 下着 / ブラジャー / 教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
心身ともに着心地の良い衣服について検討を行うため,特に体形との適合性が着心地に影響を与える下着に着目し検討した。体形や嗜好との適合性を高めるため,下着専門店等には下着の専門知識を有する店員が配置され,フィッティングといわれるアドバイスによってブラジャーを購入することが推奨されている。そこで流行に敏感な女子大学生を対象に下着購入に対する意識とフィッティングの実態について調査を行った。しかしブラジャー購入時に毎回フィッティングする女子大学生はわずか24%であることが明らかとなった。またこれまでにフィッティングの経験がある人と無い人では,ブラジャー購入時の体形とのフィッティングに対する意識に違いが見られた。さらに適合したブラジャーと,これまで着装していたブラジャーとでは着心地がどのように変化するのか,着装感と着衣バストシルエットに対する評価を取り入れた実験的な検証を行った。着衣バストシルエットの評価は,ブラジャーの上からフィットした衣服を着装したときの見た目について,写真による自己評価と他者評価とした。着装感も写真による評価も,フィッティングにより購入したブラジャー着装時の方が高いことがわかった。さらに着衣バストシルエットの変化を数値分析した。1ヶ月後にはフィッティングで得た方法で適切に着装できていた被験者はいなかったことから,定期的にフィッティングを行い,適切な着装方法や着装状態を確認する必要があることがわかった。 以上の結果より,体形との高い適合性が求められるブラジャーにおいては,フィッティングを行い各々に適したものを選択することで,着装感,自己ならびに他者による評価も高い状態で着装できることが明らかとなった。またフィッティングを経験した被験者は衣服選択における体形との適合性に対する意識が高まったことから,着装感を体感させる機会は教育効果の向上に有用であることが示唆された。
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Research Products
(4 results)