2017 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of rosemary components on the stress-related disease risk
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15K00823
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
萱島 知子 佐賀大学, 教育学部, 准教授 (90452599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 主典 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (90254565)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | カルノシン酸 / ローズマリー / ストレス / マウス / 腸内環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
ストレス社会といわれる現代、健康を維持するためには、様々な疾病の発症や進行リスクとなるストレスへの対応が求められている。本研究は、ローズマリーに含まれる機能性成分であるカルノシン酸を対象として、ストレスによる疾病リスクに対する改善効果を明らかにすることを目的としている。平成27・28年度の検討により、一定時間拘束し、ストレス状態としたbalb/c雄マウスにおいて、カルノシン酸摂取により血清炎症性サイトカイン濃度、血清コルチコステロン濃度の変動に対する改善効果がみられた。さらに腸内細菌叢の変化、小腸の杯細胞数の減少といったストレス状態における腸内環境の変動に対しても、カルノシン酸摂取による改善傾向がみられた。 ローズマリーにはカルノシン酸の他にも、カルノソール、ロスマリン酸といった抗酸化成分や特有の香り成分が含まれている。そこで、平成29年度は、ローズマリー成分の複合的な効果を明らかにすることを目的とし、ローズマリー抽出物を調製し、ストレス状態のマウスへの効果を検討した。その結果、連続5日間一定時間拘束することによりストレス状態としたbalb/c雄マウスにおいて、ローズマリー葉エタノール抽出物の摂取により、ストレスの指標となる糞排泄量増大の抑制傾向、小腸の杯細胞数減少への改善効果がみられた。さらに、これは肝臓脂質含量の結果とも連動していた。以上より、カルノシン酸は単体、及び他の成分との混合物であるローズマリー抽出物において、拘束ストレス負荷マウスの腸内環境に対して好ましい影響を与えることが示唆された。カルノシン酸が抗ストレス効果を示す成分として有効に機能する可能性が考えられた。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] Comparison of biological activities between carnosic acid and piciferic acid2017
Author(s)
Shibata, S., Kayashima, T.,Ishitobi, H., Miyaki, S., Kawaoka, T., Matsubara, K
Organizer
FFC’s 21st International Conference and Expo on Functional Foods
Int'l Joint Research