2017 Fiscal Year Annual Research Report
Understanding the nutritional condition of residents living in elderly with life support service and examination of dietary support effect
Project/Area Number |
15K00839
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
細山田 洋子 関東学院大学, 栄養学部, 准教授 (40581848)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 高齢者 / サービス付き高齢者向け住宅 / 低栄養状態 / 食事 / 管理栄養士 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、高齢者に対する福祉政策は、施設から在宅へと重点が移っている。このような背景を受け、サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)は、施設数を急速に伸ばしているが実態報告は少ない。そこで本研究は、サ高住の給食経営形態と食事サービス内容を明らかとすることを目的として実施した。本年度の実績は以下の通りである。 本年度は、サ高住の給食経営管理の実態把握と課題抽出を目的として、作成したデータベースの情報分析と、サ高住の施設管理者や生活相談担当者に対してインタビュー調査を実施した。また、施設ではない在宅に暮らす嚥下困難者に対する食事提供についての課題が示されたことから、サ高住と同様に施設ではない在宅の高齢者住宅に暮らす高齢者の口腔機能、食事の物性測定と食生活の課題に関して担当者へヒアリングを行った。 データベースの情報分析では、食事の提供方法が、「厨房調理」、「配食サービス」、「隣接する施設の厨房調理」、「セントラルキッチン」、「調理済み食品を提供」と「厨房で湯煎で温める」など多様であった。食事サービスの内容も、食事の提供方法と同様に多様な標記がなされていた。なかでも調理形態に関する内容と糖尿病については、施設で対応するまたは要相談とする記載が多く、個別対応が行われている状況が明らかとなった。しかしながら、これらの対応基準等の詳細は不明であった。インタビュー調査では、施設における食事サービスの内容や給食経営管理の状況、施設内での食・栄養に関する情報共有の実態等について実態把握を行った。調査からは、食事内容や関連のサービスが、入居時の選択要因になりえる可能性や、入居前の食事に関する問い合わせの状況などが明らかとなった。
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