2017 Fiscal Year Annual Research Report
The development of chrononutrition-based dietary instruction and diet history questionnaire for shift workers
Project/Area Number |
15K00906
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Kyoto Medical Center |
Principal Investigator |
大原 こころ (津崎こころ) 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (80450881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長(予防医学) (40335443)
小谷 和彦 自治医科大学, 医学部, 教授 (60335510)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 時間栄養学 / 食事指導 / 交代勤務 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在広く用いられている食事調査票からは交代勤務者の生活パターンを反映し難く,夜遅い生活パターンに特化した食事指導法が確立されていない.今年度は、健康教室を通じて実際に減量に成功した交代勤務者から成功のコツや逆に苦労した点などをまとめた。3か月間で1kg以上の減量に成功した交代勤務者に共通していた生活習慣改善は食事にあった。 減量前は野菜を「摂らない」、あるいは、「少ししか摂らない」であったが、減量後は野菜を「毎日摂る」者が増え、1食あたり80~100gの生野菜をスーパーやコンビニエンスストアで購入しているパターンが多く見受けられた。しかし、手軽に購入し摂取できる生野菜にだんだん飽きてくる(ドレッシングのバリエーションなど)という声があった。野菜を摂りたくないわけではなかったため、交代勤務中も手軽に野菜が摂れるように、例えば社食へ協力いただく必要性を感じた。次に間食について、交代勤務の特に夜勤に菓子パンを摂る者が多いことが見受けられた。この菓子パンをおにぎりへ変更した結果、3ヵ月間で6kg以上減量した者もいた。菓子パンの個数を減らした者も減量していたが、結局夜中の間食(菓子パン以外)がやめられなかったという反省の声があった。その他個別には、運動習慣(筋トレ、ジョギング)を取り入れた者は、交代勤務者のなかでも最も減量した一人であった。 今までの食事指導と同じく、「何を」食べるかについて交代勤務者へ指導を行うことは減量に対して有効であると同時に、「いつ」食べるかについて具体的な時間帯と食べる内容を聞き取り、例えば食材を置き換える方法を示すという展開は、減量を希望する交代勤務者ならではの生活パターンの上で成り立つ一つの食事指導法であると考える。
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