2017 Fiscal Year Research-status Report
北半球および南半球からの同時観察を利用した小・中学校の学習プログラム作成
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15K00909
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
上田 晴彦 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (70272028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 裕樹 東北公益文科大学, 公私立大学の部局等, 講師 (20348816)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 科学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は最終年度であったため、本来であれば星空カメラの設置と教育プログラムの実践をおこなう計画であった。ただし本計画実施者が副学部長および副学長となり多忙を極めたため、海外への設置については平成30年度におこなうことにした。平成29年度おこなったことは、以下の3点である。 1)星空カメラの耐久性の実験:星空カメラは長期間にわたり野外に設置する計画なので、海外への設置の前に夏の暑さや冬の寒さに本当に耐えることができるかを、十分に調査研究しておく必要があった。そのためほぼ1年かけて、これらの調査をおこないその対策を練った。星空カメラ内は夏には60度程度の高温になり、また冬場には雪に覆われてしまうが、我々の開発した星空カメラはほとんど改良なしに通年にわたって野外設置しても良いという結論を得た。 2)教育プログラムの開発::星空カメラの海外への設置の前に、月の満ち欠けを中心とする教育プログラムを作成した。特に現行の小・中学校の学習指導要領を十分に考慮に入れたうえで、小学校・中学校間に存在したギャップを埋めるようなものを考えた。その一部については秋田大学で実施している観望会等で紹介した。これにより、平成30年度には実際に小学校・中学校において授業実践をおこなう準備が完全に整った。 3)国際会議での発表:開発済みの星空カメラの概要を、2017年7月に台湾(台北市)で開催された国際会議にて発表した。題目:Production of lunar camera and the observation of the moon
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本計画は平成27年度からスタートしたが、本計画実施者が平成28年~29年度にかけて副学部長および学長補佐を兼務する立場になってしまった。そのため特に学内業務について多忙を極め、研究時間が十分に取れなかったことが研究の遅れにつながった。ただし星空カメラの海外設置と教育実践以外の計画は達成済みの状態にあるので、平成30年度で残りの計画をすべて実施し、研究を完成させる予定でいる。
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Strategy for Future Research Activity |
秋から冬にかけて、星空カメラの南半球への設置をおこない、同時に教育実践も行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究実施を1年延長し、平成30年度に星空カメラの海外設置をおこなうため。平成30年度に海外設置のための旅費として使用する予定である。
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