2015 Fiscal Year Research-status Report
CDIOプロセスを活用した対話力向上支援のための工学系交流教育プログラムの開発
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15K00934
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
濱辺 謙二 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (10440489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹俣 一也 金沢工業高等専門学校, グローバル情報学科, 教授 (50167491)
南出 章幸 金沢工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (20259849)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 科学講座 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、若者の1)世代や文化の異なる人たちと対話する能力、2)(国内外を問わず)対話を通して人間関係を構築する能力、3)対話から得た知識を活用して工学的な観点から問題を解決する能力、などを育むことを目的に、就労前の工学系学生・生徒の対話力を、ものづくりを通して育成するための教育プログラムを構築する。具体的には地域や国外の技術者キャリアを持つ方々と、共同実験施設を利用して学生・生徒とチームを組んでプロジェクト活動を行う。プロジェクト活動としては競技参加型プロジェクトや地域貢献活動を取り上げたイベント実施型プロジェクトを考えている。学習者はプロジェクト活動においてCDIO プロセス実習を体験する。社会人基礎力育成のために学習者が退職技術者の支援を得ながらCDIO プロセス実習を体験することに重点をおいた教育システムを構築していく。 27年度は下記内容の研究を実施した。特にその対話から得た知識を活用して工学的な観点から問題を解決する能力を涵養する教材を作成した。1)工学教育として効果的な競技的要素を含んだ教材を検討する。LEGO MINDSTORMS EV3などの工作とプログラミングの両方の機能を備えたキットを活用し、どのような世代間が適切であるかを検討した。2)児童生徒を対象としたプロジェクトにおける工学系モノつくり教材キットを開発した。また、教材はチーム内で対話できるものにした。道具を多く活用して工作するもの、ペーパークラフトのようなもの、非接触型スキャナーを活用するものなどを検討した。3)遠隔操作型教材の開発を検討するため、Webを利用した操作型教材としてどのようなものが適切であるかを調査した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対話を重視した科学講座の運営が良好であるため。科学講座については海外においても実施することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通りに推進する。今年度は昨年同様に工学教育として効果的な競技的要素を含んだ教材を検討する。また、児童生徒を対象としたプロジェクトにおける工学系モノつくり教材キットを充実させる。
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Causes of Carryover |
今年度購入を予定していたプロトタイプ製作用3Dプリンタの購入を見合わせたためである。3Dスキャナーとの連携を考えた機種選定を検討していたためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度中に購入する予定であった機材を次年度において購入する。これは研究推進の順序に変更が生じたためであり、その進捗には影響しない。
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