2015 Fiscal Year Research-status Report
開発力および発信力育成のためのエンジニアリング・デザイン教育
Project/Area Number |
15K00949
|
Research Institution | Matsue National College of Technology |
Principal Investigator |
別府 俊幸 松江工業高等専門学校, 電気情報工学科, 教授 (30181481)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | エンジニアリング・デザイン / オンライン・コーパス / デザイン・プロセス |
Outline of Annual Research Achievements |
1.エンジニアリング・デザイン・プロセスを論述する教科書:Web上で順次公開しながら作成している(http://www.nikkeibp.co.jp/article/miraigaku/20140301/385822/)。デザインを考えるに当たって必要となる失敗体験の教育に関しての議論を、工学教育63(5), pp.18-22に報告した。 2.クライアント要求の把握~製品プランニングを体験できる演習教材の開発:松江高専専攻科にて、クライアント要求の把握などデザインの上流工程を体験する演習、QFDなどの技法を用いて設計情報をまとめる演習を実施している。演習教材を論文報告した後にWeb公開するため資料を準備している。 3.教科資料を活用できるウェブサイトの作成:資料収集が捗っていないため、ウェブサイトの作成に至っていない。28年度には松江高専で実施の演習を公開したいと考えている。 4.英語発信力向上のための工学系オンライン・コーパスおよび教材の開発:松江高専専攻科研究計画発表会予稿集26編より抽出した和文動詞112語に、専門科目教員にアンケートした英語論文に使う動詞を加え、計200語のリストを作成した。この動詞に対してそれぞれ5~10文の用例を収集し、意味順ファイリングシステムに基づいた翻訳文を作成した。和文動詞表現より英文例および意味順翻訳文を表示できるシステムを作成した。28年度には試作システムを英文作成に試用し、実用的なシステムにするための問題点の抽出と検討を予定している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記各項目に関して、以下の状況である。 1.教科書:(a)クライアント要求の把握、(b)製品プランニング、(c)機能・仕様の策定、(d)製品デザイン、とつづくデザイン・プロセスに関して、(b)の途上まで公開している。28年度中には全体をまとめたいと考えている。 2.演習教材の開発:論文報告および演習教材の公開に向けて準備を進めている。 3.ウェブサイトの作成:着手に至っていないが、28年度には松江高専での演習を公開したい。 4.オンライン・コーパス:試験システムは制作し、学外サーバー上での動作確認をしている。用例の著作権の問題があるため、一般公開ができない状況である。著作権の問題をクリアする方法を検討している。
|
Strategy for Future Research Activity |
1.28年度も引き続き執筆を続ける。(b)製品プランニングにおけるアイデア発想法までを議論した。これに続き,アイデア集約法、製品としての機能や仕様としてまとめる思考法、VEやQFDなどの集約技法、安全で信頼できる製品をプランニングするためのFMEAやFTAなどの議論から続ける。 2および3.課題、演習の進め方、報告書作成、評価方法までの一連の教科資料を活用できるウェブサイトとして公開を始める。 4.学生による英文作成評価試験を実施するとともに、公開のために、収集用例が汎用的な表現であることを確認する、あるいは用例を変更するなど、著作権の対応を検討、実施する。
|
Causes of Carryover |
ほぼ予定通り使用した。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
物品費として使用する。
|