2016 Fiscal Year Research-status Report
開発力および発信力育成のためのエンジニアリング・デザイン教育
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15K00949
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Research Institution | Matsue National College of Technology |
Principal Investigator |
別府 俊幸 松江工業高等専門学校, 電気情報工学科, 教授 (30181481)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | エンジニアリング・デザイン / オンライン・コーパス / デザイン・プロセス |
Outline of Annual Research Achievements |
1.エンジニアリング・デザイン・プロセスを論述する教科書:昨年に引き続きWeb公開しながら作成を続けている(http://www.nikkeibp.co.jp/article/miraigaku/20140301/385822/)。これまでに、デザインプロセスのうち、(a)クライアント要求把握、(b)製品プランニング、(c)機能・仕様の策定、までを公開した。(d)製品デザインについては、(1)アイデア発想,(2)アイデア収束まで記したが、(3)製品安全と信頼性の考え方、(4)製品デザインのまとめ方を残している。また、松江高専専攻科におけるデザイン知識学習と呼応したPBLの実施状況を工学教育65(1), pp.32-39および10th International Symposium on Advances in Technology Education (ISATE2016)に論文報告した。 2.クライアント要求把握~製品プランニングを体験できる演習教材の開発:アンブレラ通信などのグループでの協調能力向上、エンジニアリング・デザイン製作などの設計製作能力向上など、教材、学習資料としてまとめている。デザイン能力の評価法が必要であると考えているが、具体的な方法を開発できていない。 3.強化資料を活用できるWebサイトの作成:論文報告したPBL演習に関する教材、実施方法などをWeb公開準備している。しかしサイト作成がほとんど進んでいない状況である。 4.英語発信力向上のための光学系オンライン・コーパスおよび教材の開発:学内にサーバーを立ててシステムの改良を続けている。インタフェースの改良と再録動詞への説明資料の充実化を続けているが、和文動詞に対応する英文同士の選択に適切さを欠くことが多く、学生による評価試験に至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1.教科書:ほぼ目標通りの進捗である。全体の約2/3の執筆を終わっている。 2.使用教材についての概要を論文発表した。教材開発は終わっているが、演習を通じての能力評価方法の検討に行き詰まっている。議論を進めたい。 3.作成を開始したが、ほとんど進捗できていない状況である。研究代表者所属学科のスタッフ不足によりエフォートが低下していることが大きい。 4.オンライン・コーパスは,学内での使用実験を行い、インタフェースの改良と再録動詞への説明資料の充実化を続けている。しかし和文動詞に対応する英文同士の選択が少なく適切さを欠くことが多く、学生による評価試験の実施に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
1.最終年度である29年度中の出版を目標とする。FMEAやFTAなどの信頼性技法、DRを通じた安全性向上について議論を進め、完成する。 2および3.作成を進め,来年度中の公開を目標としたい。 4.試用を続け、インタフェースの向上を図っていきたい。
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Causes of Carryover |
Webページ作成に際しての仕様策定が遅れ、アルバイト学生への依頼が予定を大きく下回った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
謝金としてWebページ作成に使用する。
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