2017 Fiscal Year Annual Research Report
Japan-Vietnam cooperation project for development of ICT hardware teaching materials
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15K00952
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Research Institution | National Institute of Technology, Kumamoto College |
Principal Investigator |
松田 豊稔 熊本高等専門学校, 情報通信エレクトロニクス工学科, 教授 (00157322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西山 英治 熊本高等専門学校, 情報通信エレクトロニクス工学科, 教授 (00237752)
葉山 清輝 熊本高等専門学校, 情報通信エレクトロニクス工学科, 教授 (00238148)
石橋 孝昭 熊本高等専門学校, 情報通信エレクトロニクス工学科, 准教授 (60455178)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ICTハードウェア教材 / 電子工作 / Arduino |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請課題では、電気回路や電子工学の未履修者や初学者が、マイコンとその周辺装置(センサなど)を組合せた簡単な電子工作を通してICTハードウェアデバイスの活用技術について学習するための実験教材をハノイ大学情報学部と共同で開発する。筆者らは、研究初年度の平成27年度から実験教材とそのテキストをハノイ大学情報学部のスタッフと共同で制作し、この教材を用いた実験が平成28年から同学部Software Engineeringコースの3年生の授業科目Special Subject(必修3単位で15週×105分の学習時間)で実施されている。 平成29年度は、ハノイ大学情報学部での平成28年(2016年2月から6月に受講生2クラス43名)と平成29年(2017年8月から12月に1クラス26名)の本実験の実施状況及び受講者アンケートをもとに筆者らが制作した実験教材についての評価・検討を行った。その結果は、以下の通りである。(1) 実験内容は、初学者がICTハードウェアデバイスとしてマイコンを利用するための一通りの知識や技術を学習するテーマで構成されている。(2) ハノイ大学情報学部ではこれまでハードウェアの実験は行われていなかったが、本実験の2回の試行により実験の実施方法(評価法、時間配分など)が確立してきた。(3) 学生のアンケートから、実験は電子工作の予備知識が少ない学生でも十分受け入れられる内容(レベル)であり、本実験はICTにおけるハードウェアデバイスへの興味を喚起するものであった。 以上のように、本研究で開発したICTハードウェア教育のための実験教材は、ハノイ大学情報学部で実施され、一定の教育効果をあげているものと思われる。
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