2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of teaching material of radiation training for university students
Project/Area Number |
15K00968
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
古田 悦子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 講師 (40422563)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 放射線教育 / 放射線測定法 / プラスチックシンチレータ / ベータ線の種類 / 植物体の遮蔽 / 植物体の遮蔽 / 放射性廃液ゼロ |
Outline of Annual Research Achievements |
教職を目指す大学生向け、放射線教育用実習教材の開発を目的として、①放射線取扱施設が有る場合に教えられることとして、ベータマイナス線とベータプラス線の違いを目視出来るシステムとして、植物体の画像化と放射能の測定を行った。この場合、時間を掛けずに済むよう、種子の発芽実験とし、使用濃度と画像の関係性を求めた。この際、放射性の廃棄物が出来るだけ少なくなるような道具を用いた。この結果、従来の植物体の測定に比べ、放射線のエネルギーと画像強度の関係も求められた。さらに、②放射線施設がない場合であっても測定可能な環境中のラドン測定を行える特殊容器を作成し、実際の環境ラドンを吸引して測定した。この場合も、放射性の廃液や廃棄物が発生しない手法を用いた。 具体的には、①では、植物の種子と根の画像をイメージングプレートを用い取得後、これらを板状のプラスチックシンチレータ(PS)に挟み、液体シンチレーションカウンター(LSC)で測定した。②では、前年度に加工した大型のバイアル(日立のLSC LB-7で測定可能な100 mLテフロンバイアルの蓋に2つのソケットを取り付けた)を用い、ペレットを充填したところへ、小型ポンプで空気を導入し、LSC-LB7を用いて測定した。 この結果、①ではベータ線の種類の違いによる透過力の違い、LSCでの測定効率の違い、画像の違いが理解でき、②では、空気中のラドンの存在とその測定法、アルファ線の特徴が理解できる実習方法が確立できた。
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