2020 Fiscal Year Research-status Report
楽しく効果的なリスク教育アクティビティ開発と市民講師による教育システム構築
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15K00985
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
金澤 伸浩 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (40315619)
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Project Period (FY) |
2015-10-21 – 2022-03-31
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Keywords | リスク / リスク教育 / リスクリテラシー |
Outline of Annual Research Achievements |
市民が確率の概念であるリスクの考え方を理解し,対応を自ら判断できるようになること,合理的かつ多様性を受け入れる社会を実現させることを目的として参加型の効果的なリスク教育プログラムの整備と市民講師の育成を目指している。本研究は日本リスク学会でリスク教育の推進に関心のある会員や民間の環境教育団体と連携協力しながら,リスク教育プログラム(アクティビティ)の開発とアクティビティ集の発刊,(2)プログラムの効果の検証,(3)市民講師の育成と体制の構築に取り組んできた。 このうちリスク教育プログラムのアクティビティ集は講師となる一般市民向けのマニュアルのため,解説を平易にかつ充実させ,誤解などが生じないよう内容を改善するために予定期間を延長して編集作業を進めた。リスクリテラシーを修得するために開発してきたアクティビティから主要な14のアクティビティを収めた「リスク教育アクティビティ集」を2021年3月に発刊した(リスク教育研究会, (株)資産とリスク研究所, 87p. ISBN978-4-6006716-1-7)。 プログラムの効果の検証や市民講師の育成に関しては,講習会を開催してこれまでに作成したリスクリテラシーの測定尺度を用いた調査を行う予定であった。しかし,コロナ禍で感染リスクが比較的大きいと考えられる参加型の講習会の開催が困難になったことから,検討の機会がなくなったため次年度に繰り越すこととした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は参加型のリスク教育手法を用いた教育プログラムの作成と普及を行うものであるが、コロナ禍にあって参加型の講習方法は感染リスクを高める可能性があるため、実践できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍の社会状況を判断しながらリスク教育アクティビティ集の教育プログラムの実践機会をうかがうほか、新たにWEB上で実施可能なリスク教育プログラムの考案を行う。またWEBを用いてリスク教育の情報提供する仕組みづくりを行う。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で一部検討が進められなかった。コロナ禍でも実施可能な方法の検討に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)