2017 Fiscal Year Research-status Report
社会人・地域住民向け3次元CAD設計技術者養成を目指した環境構築と教材開発
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15K00989
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
金 炯秀 日本大学, 理工学部, 助教 (00440040)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 教育支援 / 社会人・地域住民 / 3次元CAD専門資格 / eラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,社会人・地域住民および聞こえの不自由な方(以下,聴覚障害者)を対象とし,3次元 CAD 設計技術者養成を目指した環境構築と教材(eラーニング教材を含む)開発を行い,①再就職のために特定の知識や機能の習得支援,②「生涯学習」への学び場の提供,③自立や社会進出をサポートすることを目的とする. 本年度は,課題1のうち実施した「3次元CAD設計技術者養成に必要な専門科目(材料力学I・II)の授業風景の撮影・編集を完了した.また,有限要素法の講義に必要な資料の整備も行った.次に,課題2の「3次元CAD専門資格取得支援用eラーニング環境構築と教材開発」で,「CATIA認定技術者」資格においては,実際の試験形式を再現した模擬試験システムを「Part Design Specialist」,「Assembly Design Specialist」,「Surface Design Specialist」の三つの試験で構築完了した.また,「CATIA V5 Associate」資格においては,ダッソー・システムズの新認定プログラム(Live Test)に対応すべく,「Part Design」,「Assembly Design」の試験については,eラーニング教材と実践形式の模擬試験システムの構築を完了した. 最後に,本学学生を対象に,3次元CAD専門資格(CATIA V5 Associate)取得講座を夏季休暇中に無料で開講した.座学とeラーニング教材の有効活用で,「Part Design」は41名,「Assembly Design」は28名,また,PartとAssembly両方取得で自動付与される「Mechanical Designer Specialist」は28名が資格を取得した.このような実績を活かし,社会人・地域住民および聴覚障害者の方への支援に向け,着々と進んでいる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
10年ほど前から始まった本学学生のキャリアアップのために実施した3次元CAD専門資格(「CATIA認定技術者」)取得講座において,Part Design SpecialistとAssembly Design Specialistとで1000人以上の資格取得者を輩出した.夏季休暇中に実施した座学と「CATIA認定技術者」資格試験特有の問題形式を忠実に再現した,模擬試験システムやeラーニング教材を有効活用したことが多くの資格取得者を輩出した一つの要因と言える.また,ダッソー・システムズの新認定プログラムの資格である「CATIA V5 Associate」においても同様なシステムとeラーニング教材の開発が進んでおり,本学学生対象に実施している資格取得講座で活用した結果,約8割以上で資格を取得している.eラーニング教材の開発面では十分達成可能であり,研究計画通り研究課題を進めている.
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Strategy for Future Research Activity |
現在までには研究課題を進める上で特に問題は起こっていないので,研究計画通り進める予定である.今後,社会人・地域住民を本学に招いて3次元CAD専門資格取得講座を実施するにあたり発生しうる諸問題(アカデミック版ライセンスの使用問題)の解決や社会人・地域住民向け3次元CAD専門資格取得講座実施案内の広報活動などをしっかり行いたい.それ以外にも研究課題遂行に問題が発生した場合,学会発表や所属組織内での研究集会での討論等を行い解決策を検討したい.
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Research Products
(1 results)