2016 Fiscal Year Research-status Report
科学リテラシー教育の応用によるグローバルシティズンシップ育成モデルの実証的研究
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15K00998
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Research Institution | Kobe College |
Principal Investigator |
三宅 志穂 神戸女学院大学, 人間科学部, 准教授 (80432813)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | シティズンシップ / 高等教育 / 環境意識 / 生物多様性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、学習者としての大学生がグローバルシティズンへと成長するしくみについて事例調査、理論的考察、実証的検証(実践)に基づいて構築することを目的としている。本年度は、実践プログラムの試作的構築(テーマ設定とパイロット実践)をすすめるとともに資料収集も継続的に行った。テーマとして「野生動物と人との共存」をテーマとした。その背景には、第65回国連総会において制定された「生物多様性」を具現化することは、今日の大学生に育成すべきシティズンシップ的要素になると考えたからである。また、大学生がイメージしやすい野生動物をターゲットにして、その動物の生息地にある環境問題や共生問題について理解し、熟考し、態度化できる内容をプログラム要素として組み入れるようにした。これらの研究のプロセスと成果は、Annual Conference of Australasian Science Education Research Association (ASERA)2016(オーストラリア・キャンベラ:6月)、XVII IOSTE Symposium (ポルトガル・ブラガ:7月)、日本理科教育学会全国大会(長野:8月)、日本科学教育学会年会(大分:8月)において発表した。 資料収集は、野生動物との共存について先駆的研究をおこなっている現場である旭川市旭山動物園において実施した。 次年度以降は、本年度の成果と収集した資料の分析および、プログラム修正とプログラムの実践を継続して行い、データを蓄積する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた事項はおおむね達成できた。また、国内外における成果の公表も予定通り進めることができた。本年度は予定していた研究を円滑にすすめることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの成果と資料を分析して、プログラム開発と実践を進めていく。プログラムの試行的実践による知見をふまえ、修正点を洗い出し、さらなるプログラム研究開発に取り組む。特に、社会の担い手となっていく大学生の価値規範や行動規範に効果的に結びつけていくための教授方法や教材開発の研究をすすめる。さらに、理論的考察へ研究を進展させる。またそのための環境・設備についても計画的に整備していく。
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Causes of Carryover |
平成28年(2016)年度にプログラム開発におけるテーマ設定と予備的実践の結果分析について、日本科学教育学会研究会において発表し、ディスカッションする機会を得る予定であったが、校務スケジュールとの都合上、参加を見合わせたため未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に計画的な成果発表と専門家らとのディスカッションを進めていくために、未使用額はその経費に充てることとしたい。
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Research Products
(4 results)