2017 Fiscal Year Annual Research Report
DEVELOPMENT OF SCIENCE TEACHING TOOLS TO SUPPORT MEASUREMENT EXPERIMENTS FOR VISUALLY IMPAIRED STUDENTS
Project/Area Number |
15K01001
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Research Institution | Tokyo National College of Technology |
Principal Investigator |
高橋 三男 東京工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (40197182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川島 徳道 環太平洋大学, 次世代教育学部, 教授 (90112888)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 視覚障碍者 / 教材開発 / 音声化 / 触知化 / スマートフォン / カプセルペーパ / アプリケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
視覚障碍者のために、理科実験で行う測定器の液晶表示で7セグメント表示だけでなくドットマトリックス表示でもアンドロイドのスマートフォンとタブレットのレンズを通して、文字認識し音声化できるようにした。温度計、電圧計、伝導率計、pH計、酸素濃度計で表示された実験データをリアルタイムで読み上げることができるようになった。さらに音声データを3次元の立体グラフ化するためにカプセルペーパーを使って、立体グラフを作製し実験データを指先で触知することができるようにした(触知化)。音声化と触知化ができるようになったので、今後、実践的に使えるようにする予定である。これまで、使い捨てカイロと急冷剤(ヒヤロン)を使って温度計の液晶表示をスマートフォンによって数値認識し、得られたデータを読み上げたり、そのデータをカプセルペーパー使って立体グラフ化した研究成果を、視覚障碍者平成30年度の日本視覚障碍者研究会(JASEBE)で研究成果を公表したり、東京化学教育研究会(SEAT)でも発表をおこなった。また、日本理科教育学会北海道支部大会(釧路)などで公表した。また、東北大学名誉教授:荻野先生主催の国際マイクロスケール研究会でも研究成果の発表を行った。さらに日本化学会第98春季年会記者会見では、発表者4700人中6人に選ばれ、平成30年3月8日(木)に日本化学会の記者会では、ハイライトプリゼンテーションをおこなった。 平成30年3月22日の日本化学会第98春季年会の研究発表会では、日本語だけでなく英語など多言語でも読み上げることができるため、海外の大学研究者からも注目され、この研究テーマの重要性をアピールした。
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