2015 Fiscal Year Research-status Report
学習・教育支援機能を有する初学者向けビジュアルプログラミング環境の開発
Project/Area Number |
15K01023
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
國宗 永佳 信州大学, 学術研究院工学系, 助教 (90377648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香山 瑞恵 信州大学, 学術研究院工学系, 教授 (70233989)
新村 正明 信州大学, 学術研究院工学系, 准教授 (20345755)
小尻 智子 関西大学, 工学部, 准教授 (40362298)
山本 樹 尚美学園大学, 芸術情報学部, 非常勤講師 (30535266)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | プログラミング教育 / ビジュアルプログラミング環境 / 学習支援 / 授業運営支援 / 教授支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では,平成27年度年度の研究計画として,(1) プロトタイプシステムを用いたデータ収集・分析,(2) プロトタイプシステムに基づくシステム開発,(3) プログラミング初級教育に関する情報交換と協力者の募集,の3点を挙げていた. (1)については,計画の通り4クラス全ての授業実践において,プロトタイプシステムを活用し,学習者がプログラムを作成あるいは読解した解答データを収集することができた.また,これらのデータに関して,教材の内容の問題点や,習得の困難な概念・操作などについての分析を行った.さらに,一部のクラスについては,システムの改善のためのアンケート調査等を実施し,後述するシステム開発に活用した. (2)については,(1)に述べたアンケート調査や授業実践を行った教員からの意見を基にするとともに,本研究課題で目指している初・中等教育や情報系以外の大学への展開をも見据えて,プログラムエディタのユーザインターフェースの改善を中心として,システム開発を行った.その結果,プロトタイプシステムが備える機能を満たしつつ,インターフェースや不満のあった機能について改善されたシステムがおおむね完成した. (3)については,教員1名の協力を新たに得られることとなり,1校での実践を実施した.この実践については,工学系(情報系ではない)の高等教育機関で実施している.この実践についてのデータ分析については,今後実施する予定である.また,プログラミング教育について専攻して研究を行っている研究者やプログラミング教育を実施している教育者とともに,プログラミング教育に関する意見交換・情報収集を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【研究実績の概要】欄に記したとおり,プロトタイプシステムを用いたデータ収集・分析,プロトタイプシステムに基づくシステム開発については,当初予定していた通りに進行している. 一方,プログラミング初級教育に関する情報交換と協力者の募集については,情報系以外の高等教育における協力を得られることになったが,初・中等教育については未だ協力者を得られていない.これについては,次年度以降も継続的に協力を求める.
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画の通り,今後は以下のように研究を推進する. (1) 平成27年度後半の授業実践によって得られたデータの分析を進め,平成27年度に開発したシステムのさらなる改善を行う.これによって,システムの基本的な開発を平成28年度中に完了する. (2) データの分析結果に基づいて,分析手法の確立を行うとともに,この手法のうち自動化の可能なものについては,システムにおいて分析を自動化する機能の開発を行う. (3) 平成27年度に引き続き,情報交換とシステムのデモを実施し,協力者を募る. (4) 平成27年度に開発したシステムを,当初計画(平成29年度を予定)より前倒して,授業実践において運用し,データの収集を継続する.
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Research Products
(8 results)