2016 Fiscal Year Research-status Report
デザイン教育における高度職業専門人材育成に向けた領域横断型ケース教材の研究開発
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15K01032
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
助川 たかね 岡山県立大学, デザイン学部, 教授 (10440421)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 領域横断 / 事例研究 / 高度職業専門人材 / ケース / 持続可能性 / 都市開発 / 海外先進事例 / ハイライン |
Outline of Annual Research Achievements |
・当初計画において平成27年度に実施を予定していた仏国ヴァンセーヌの現地調査は治安状況を考慮し28年度後半に延期していたが、諸状況に改善が見られないこともあり29年度に再延期した。そのため、国内で入手不可能な資料についての整備が遅れている。 ・上記延期に伴い、29年度実施予定であった米国ハイライン地区の現地調査を先行して実施、国内で入手不可能な関連資料も含め資料整備を進めることができた。ハイライン地区はこの時点で拡張工事がほぼ終了し、施設の全体像を記録することができた。しかし、施設面での完成には至ったが、集客やイベント、使用形態などを調査するほどの時間が経過しておらず、その使用実態や課題を抽出するには時間を置く必要がある。 ・当初計画には含まれていなかったが、他研究費との合わせ執行により、仏国調査との関連性が深いベルギー国ブリュッセル地区の歴史地区再開発の調査を実施した。仏国事例の比較分析データとして活用が見込まれる。 ・都市計画、施設計画およびデザインの記録整備のために、全天周カメラとその関連機材、データ加工・保存用機器を導入し、三次元かつ広範囲にわたる写真や映像の記録を蓄積することができた。これら蓄積資料について、研究補助員を雇用することでデータベース化を進めた。 ・今後の研究成果の外部発信を視野に入れ、科研費による成果発表会や展示に積極的に参加することで多様な発信方法についての知見を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
・平成27年度に実施が予定されていたが、テロの発生に伴い28年度に延期した仏国ヴァンセーヌ地区事例対象地域での現地調査が治安状況を鑑み、29年度に再延期された。 ・一方、29年度に実施予定であった米国ハイライン地区の現地調査および資料調査を先行させた。また、他研究費との合わせ執行により、上記事例に関連する周辺国の現地調査を実施することができた。 ・パソコンの予期せぬ故障のため、蓄積データの復旧に時間がかかった。
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Strategy for Future Research Activity |
・平成27年度に実施が予定されていたが、28年度に延期した仏国ヴァンセーヌ地区事例対象地域での現地調査は、事例研究の中心テーマであり、米国ハイライン事例の原型でもあることから、想定外の事態が起きない限り29年末までに必ず実施する予定である。 ・29年度後半は、当初の研究計画にある海外三大事例の教材化を中心に進める。 ・調査過程で抽出した国内の事例によるミニケースの開発については、一事例に留めるが、授業で試行することによりミニケース教材の開発手法を確立する。 ・28年度はパソコンの故障によるデータ復旧に時間と費用を費やしたため、データ保管については安全性を考慮し複数のメディアに保管し、定期的にバックアップを取るなど、リスク回避に努めたうえで、作業の効率化を図る。
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Causes of Carryover |
次年度使用額は868円と1000円未満であり、全額執行と言ってよい状況にある。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記理由により、特別な使用計画は必要としない。
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