2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K01041
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
鎌田 洋 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 教授 (20569884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ThiThi Zin 宮崎大学, 工学部, 教授 (30536959)
鳥生 隆 大阪市立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80347484)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 色情報 / 蛍光色 / 照明変化 / 色の恒常性 / 色の相関行列 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は、第一の研究であるカードの利便性向上を中心に研究した。特に、カードの選択肢数の増加の研究では、従来はカードの3色を選択肢に用いており3選択肢であったが、市場の選択肢問題で最も多い5選択にする見通しを得た。カードの選択肢を増加させるために、利用可能な蛍光色紙を調査を行い、蛍光色紙から色カードを作成して、認識パラメータの変更を実施したうえで認識実験を実施して、双方向授業システムに利用可能な5選択肢カードを特定した。また、カードの選択肢数を増やす他の方法の検討として、従来はカードは等方性になっているが、上下の方向性を持たせたカードの認識実験を行い良好な結果を得ている。5種類のカードの試用実験では、授業の運用に影響するカードの操作性の低下は見られなかった。 環境要因とカードの認識精度の関係の追求については、最も使用頻度の高い教室(幅:14.7m、奥行き:20.7m)において、明暗2種類の照明のもとに座席ごとの認識実験を行い認識データを得た。さらにカードの誤認識の原因を分析して2値化処理の失敗が大部分であることを明らかにした。さらに、2値化のしきい値ごとに誤認識のデータを得た。 また、2年目に予定していたカード色の変化を感知して照明変化に適応させる方式の基礎研究を実施した。具体的には、色の恒常性を画像処理で実現するアルゴリズムを研究し、色の相関行列を用いる新たな方法を開発した。授業で用いる色カードを含めて評価実験を行い、有効性を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度の最大の課題であるカードの選択肢数の増加の研究において、従来の3選択肢から市場の選択肢問題で最も多い5選択を実現する見通しを得た。2年目に予定していたカード色の変化を感知して照明変化に適応させる方式の基礎研究を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度の計画通り、初年度の研究成果である選択肢を増加させたカードと対応する画像認識方式の組み合わせ毎に、カードの認識精度の向上を研究する。
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Causes of Carryover |
国際会議発表に関する費用支払いに関する金額が残額となった。当初、科研費を使用する予定であったが、科研費の支払い手続きでは間に合わなかったため、未使用となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の計画通り、研究発表に係る費用として使用する計画である。
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Research Products
(5 results)