2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K01041
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
鎌田 洋 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 教授 (20569884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ThiThi Zin 宮崎大学, 工学部, 教授 (30536959)
鳥生 隆 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 教授 (80347484)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 色の認識 / 色の恒常性 / 色特徴 / 形状特徴 / 色カード / 背景除去 / 複数カメラ |
Outline of Annual Research Achievements |
2年目は、カード認識精度の向上について研究をした。第1に照明変化に適応できる画像処理方式の研究では、照明条件の変化に柔軟に対応できる色の認識手法について研究をした。照明条件に関わらず正しい色を認識するために、カードの色部分の近くに白色部を準備した方法を考案した。白色部における見かけの色が照明の色に対応していることに着眼して、照明色をキャンセルすることで正しい色を認識できるという原理である。白色部で観測される見かけの色を元にした色の補正を定める予想式のパラメータを学習によって最適化する方法を開発した。第2に色カードの分類方式の研究では、従来の方式と異なり、色判定、形状特徴判定の順に色カードを抽出する方式を考案して検証して良好な結果を得た。最初に色情報を使用して画像全体からカードの色領域を抽出した後、次に、形状特徴を判定することにより色カードを抽出する方式である。撮像された画像座標からカメラからの距離を推定して、見かけのカードの大きさに対応する領域のみを色カードの候補領域として抽出することにより、カードとカメラとの距離に応じたカード領域の抽出を可能にした。第3に教室後方の画像をズームアップして撮像する3台目のカメラをシステムに増設して、教室後方のカードの画像解像度が低い問題を解決して、教室後方のカード認識精度の大幅向上を確認した。以上のほか、背景画像の登録処理を組み込むことで、動いた部分のみの画像処理を実現して、机の上に放置したカードの認識を避け、学生の衣服の影響を低減した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
カード認識精度の向上目標に対して、教室後方の画像をズームアップして撮像する3台目のカメラをシステムに増設して、教室後方のカードの画像解像度が低い問題を解決して、教室後方のカード認識精度の大幅向上を確認できた。
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Strategy for Future Research Activity |
交付申請書における平成29年度の研究実施計画の通り、2年目までの研究成果である多選択カードとその画像認識方式を用いて、授業におけるカードの活用方法に関する研究を行う。
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Causes of Carryover |
色の補正手法に関して学会発表に至らず、その学会発表予算が残額となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
色の補正手法に関する学会発表の費用に使用する計画である。
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Research Products
(10 results)