2015 Fiscal Year Research-status Report
在宅歯科医療の分野における歯科衛生士の人材育成に向けた教育プログラムの開発
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15K01047
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Research Institution | Kanagawa Dental University Junior College |
Principal Investigator |
伊ケ崎 理佳 神奈川歯科大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (30174824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 由美 神奈川歯科大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (60457314)
中道 敦子 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (20567341)
溝部 潤子 九州歯科大学, 歯学部, その他 (40530738)
片岡 あい子 神奈川歯科大学短期大学部, その他部局等, 講師 (30413149)
阿部 智子 神奈川歯科大学短期大学部, その他部局等, 助教 (10465833)
石渡 弥久 神奈川歯科大学短期大学部, その他部局等, 助教 (90465831) [Withdrawn]
飯田 貴俊 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (20747787)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 歯科衛生士学生 / 歯科衛生士 / 在宅歯科医療 / 口腔咽頭吸引 / 口腔ケア / 口腔機能管理シミュレータ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では歯科衛生士養成において、在宅歯科医療分野の教育の標準化に向けて、実践力を高める在宅歯科医療の教育カリキュラム、教育方法および教材の開発を含めた教育プログラムを開発することを目的とする。 平成27年度においては、在宅医療の臨床に求められている口腔咽頭吸引についての情報を収集するために、歯科衛生士を対象とした研修受講者に対して、アンケート調査を行った。研修では口腔咽頭吸引に関する基本的な知識を技術に関する講義とその後シミュレータを使用した口腔咽頭吸引実習と相互実習を行い、その研修での修得状況について調査した。受講者の多くが口腔咽頭吸引に関する知識と技術を修得できたとの回答が多かった。一方で、実際の患者に対して同様に行うことに対する不安があると感じている受講者もあった。これらの結果を基に、口腔咽頭吸引に関する教育プログラムを検討する必要がある。 また、併設する看護学科の協力ならびに口腔機能管理シミュレータの導入により,「在宅歯科医療分野における歯科衛生士の人材育成に向けた教育プログラムの開発」を目的に,今年度初めて口腔機能管理シミュレータ(MANABOT)を活用した実践的な実習を試み、その教育法について学生の修得状況について調査した。MANABOTを活用しての多人数同時の実践的な実習を行うことは可能であるが,今後の課題として,歯科衛生過程に沿った症例別の対象者についての特徴およびケアの目標などの事前学習内容の検討や実践的な実習を繰り返し行うことが必要と考えられる.また,在宅歯科医療分野における歯科衛生士の人材育成という課題から,今後のシミュレータの活用法として歯科訪問診療に向けた疑似体験として,疑似汚れを施してのアセスメント,口腔のケア(硬組織、軟組織、義歯),口腔咽頭吸引技術および体位変換等の修得も可能であると考える.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年度においては、歯科衛生士または歯科衛生士学生を対象とした研修会および授業での調査が主体となり、実施計画をしていた在宅歯科医療の現状に関する調査が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度の研究計画の予定であった、在宅医療における現状およびその教育の現状に関する調査を行い、在宅歯科医療に関する教育のニーズを分析する。そのデータを基に、在宅歯科医療に関する教育プログラムについて検討する。
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Causes of Carryover |
平成27年度においては、歯科衛生士および歯科衛生士学生を対象とした在宅歯科医療の実践的な教育を行うために必要な口腔機能管理シミュレータを4体、対象者の実践の様子を記録するためのデジタルビデオカメラおよびデータ解析用の統計ソフトなど購入する予定で予算を計上していた。しかしながら、他の事業の資金より、本研究で申請していた器材を購入することとなり、口腔機能管理シミュレータは購入数を3体に削減することができた。統計ソフトは、研究データの情報入力処理が遅延していることから、次年度以降に購入する予定である。これらのことから、全体的に大幅な未使用額が発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
在宅歯科医療において、歯科衛生士が口腔ケアや摂食嚥下リハビリテーションに関わる際には、療養者の誤嚥を軽減するために口腔咽頭吸引に関する知識や技術が求められている。このため、次年度以降に、口腔咽頭吸引を修得するための教材を含めた教育プログラムの開発を進めていく必要があり、平成27年度の未使用額はそのための費用として使用する予定である。
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Research Products
(4 results)