2015 Fiscal Year Research-status Report
新外科教育コンバージェンス構築のための次世代型ダイナミック手術教材開発
Project/Area Number |
15K01055
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
KIM Jaejeong 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (20736152)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 手術テキスト / 医学教材 / 3DCG / マルチメディア教材 / 有用性評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
タブレット上でダイナミックに操作できる肝臓手術テキストの開発と出版を開始した。本手術テキストは3DCGモデルや動画、インタラクティブ画像、音声など多彩な素材が収められており、手術手技を3次元的に習得可能とする医学教材である。テキストは、筑波大学出版会が発行者になり、Digital Publishing Initiatives Japan Co., Ltd.が販売元になって、Apple社のiBooks Storeにて出版された。さらに、手術テキストの新規性及び有用性をアンケート及びテストを実施して評価した。 アンケート及びテストの対象者は、筑波大学医学医療系、4~5年生の医学生、73名(男:45名、女:28名、4年生:39名、5年生:34名)とした。テキストが搭載されたiPadを10日間貸出した。テストはiPadを貸出の時と返却の時、2回にわたって実施した。アンケートは返却の時に実施した。テキストの有用性についての自己評価の得点は、8.71±1.17点であった。22点満点のテストの結果は、貸出の時と比べて返却の時の成績が平均8.45±5.35点向上した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
iPad用の肝臓手術テキストが出版され、有用性評価も実施された。 テキストを国際的に広げるため肝臓編の英語版の作成を開始した。 iPad用の膵臓手術テキストの作成を開始した。 ただし、Android端末用の電子書籍閲覧ソフトウェアにおいて3DCGモデルの搭載が対応していないため、Android端末用の手術テキストの作成が遅れている。また、「ガンプロ全国e-learningクラウド」との協議が遅れているため、e-learningの教材としての使用が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度の研究では、Android端末用の手術テキストの作成を保留して、iPad端末用の手術テキストの完成度を向上させる。肝臓手術テキストにおいては、英語版を完成させてiBooks Storeにて出版を行う。また、肝臓手術テキスト(電子書籍)との連携動作が可能な肝臓ヴューアーアプリケーション(アプリ)を開発してテキストの機能を拡張させることを試みる。 iPad端末用の膵臓手術テキスト(電子書籍)の日本語版と英語版を完成する。進捗状況によってiBooks Storeにて出版を行う。 「ガンプロ全国e-learningクラウド」との協議を行い、作成した手術テキストをe-learningの教材としての使用を推進する。 手術テキストの有用性についてのアンケート調査は持続的に実施して、テキストバージョンアップに反映する。
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Remarks |
電子書籍「ダイナミック手術テキスト肝臓編」の開発・出版は、本研究の成果の一つであり、 研究代表者は、デザイン及びコーディングの作成を担当した。
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