2015 Fiscal Year Research-status Report
HTML5を使用したマルチプラットフォーム対応CALLシステムの開発と試用
Project/Area Number |
15K01057
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
土肥 充 千葉大学, 言語教育センター, 准教授 (00323428)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 秀夫 千葉大学, 言語教育センター, 教授 (30226873)
竹蓋 順子 大阪大学, サイバーメディアセンター, 准教授 (00352740) [Withdrawn]
与那覇 信恵 文京学院大学, 外国語学部, 助教 (30522198)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | CALL / 英語教育 / HTML5 / 三ラウンド・システム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,これまで全国の1万名以上の英語学習者が使用して効果を挙げてきた「三ラウンド・システム」に基づくマルチメディアCALLシステムのソフトウェアをHTML5に移行することである。これまでのソフトウェアはWindows上のInternet Explorerで安定して動作し,Macintoshへの対応も試行してきたが,OSのアップグレードの結果,動作しなくなるという経験をし,より汎用性の高いHTML5への移行によって,複数のOSとブラウザに対応が可能である。 本教材を大別すると聴解学習用教材と語彙学習用教材の2種があり,それぞれ多数の教材群から成り,オンラインで学習することによってサーバーに学習履歴が保存される。4年計画の初年度である平成27年度は,これらのうちの聴解学習用教材ソフトウェアの情報提示やインターフェース等の「基幹部分」の開発を行った。最新のHTML5の動向を調査し,既存のInternet Explorer用ソフトウェアを最大限活用する形で仕様を策定し,FirefoxとSafariに対応したHTML5のコーディングを外注して完成させた。動作の確認のため,今年度別予算で開発した教材も含め,開発済の20教材をInternet Explorer以外のブラウザで試用し,正常に動作することを確認した。 今年度開発したソフトウェアだけではWeb配信や学習履歴管理等の「周辺部分」が未完成であり,本格稼働には至らないが,平成28年度に「周辺部分」,平成29年度に語彙学習用教材ソフトウェアのHTML5への移行を行うことによって,全国の多数の英語学習者への教材提供の利便性が大きく改善できる見込みである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り,初年度である平成27年度は,聴解学習用教材の「基幹部分」のHTML5への移行に成功した。 また,来年度以降の聴解学習用教材の「周辺部分」と語彙学習用教材のHTML5への移行への見通しも立てることができ,順調に進展していると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通り,平成28年度は聴解学習用教材の「周辺部分」と語彙学習用教材のHTML5のソフトウェア開発を進める予定である。想定される課題や困難点としては,複雑な機能を制御するソフトウェアにあとから不具合が見つかったり,外注の予算が不足したりすることも可能性としては考えられる。 来年度以降も研究代表者,研究分担者,研究協力者のチームで計画を進め,問題点が生じれば解決できるよう,他の予算を活用することも視野に入れて研究目的の達成を目指す。
|
Causes of Carryover |
今年度のシステム開発費は当初予定よりも少なくて済んだが,次年度の開発費が高額になることが見込まれるため,物品費,旅費,人件費・謝金をできる限り他の予算から捻出するよう努力した。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度もできる限り物品費,旅費,人件費・謝金の使用を抑制し,今年度から繰り越した金額と合わせてシステム開発の外注費に充てる計画である。
|